巻き方によるコイルQの違い測定
バーアンテナのコイルの巻き方でどのくらいQが変わるものか、実験してみました。
実験したコイルは下の写真の二つです。
どちらもΦ6mmx40mmのフェライトに同じΦ0.8mm(28芯)リッツ線を巻いて作ったものです。
左の物は普通に線の間を空けずに巻いてあります。右の物は同じ材料ですが、線の間を数mm程度空けるようにして巻いてあります。
バーアンテナのコイルの巻き方でどのくらいQが変わるものか、実験してみました。
実験したコイルは下の写真の二つです。
どちらもΦ6mmx40mmのフェライトに同じΦ0.8mm(28芯)リッツ線を巻いて作ったものです。
左の物は普通に線の間を空けずに巻いてあります。右の物は同じ材料ですが、線の間を数mm程度空けるようにして巻いてあります。
夕方からアナログ部とデジタル部の接続とソフト動作確認を行いました。
まずは発振部の制御と周波数カウント部の動作を行っています。よろしければ下の動画をご覧ください。
最近ムービーメーカの使い方が少しわかってきたので、つい必要がなくても動画に走ってしまいます。
正直今回のはロボットみたいな面白みがないですし、撮影時のガサゴソ音が耳ざわりだったので音声カットして代りに適当なBGMを入れてみました。
前回の記事でQが少し低めに出ている件、だいたいの原因がつかめたと思います。
各部の電圧を確認した結果、Voscを50:1で分圧した後のr1(1Ω)抵抗両端電圧Vr1が共振時に3〜5mV低下しているのがわかりました。(一緒に確認しましたがVosc自体は変化していませんでした。)
下のグラフは1000KHzに共振させた状態でその前後に周波数を振ってVvcとr1両端電圧を同時に測定したものです。
7/26 AM9 補足: この記事でのQが低めに出る問題ですが、今朝確認したところ、共振回路に信号を与えている1Ω抵抗の両端の電圧が、共振時に低下していることが分かりました。その分の補正を入れるとほぼ期待される値になるようです。確認と対応ができましたら別記事としてアップいたします。
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ようやく負電源用の部品が届きましたので、アナログ部の方の改修を再開いたしました。
下の写真が待っていた部品、DC-DCコンバータモジュールです。
電解コンデンサを外付けし、+9Vを供給するだけで±5Vの電源を出力してくれます。
負電源の生成方式として、電源トランスから組み込む方法と、負電圧コンバータを使う方法も考えたのですが、前者は箱に入らないし、後者は出力電流が足りないし。。。ということで結局贅沢してDC-DCコンバータを使うことにしました。いつもの秋月電子やマルツ電波では取り揃えがなく、DigiKeyで海外購入しましたので、日数がかかっておりました。
ケースに続いてデジタル部の作成を行っています。今回作ったのは下図の点線部分です。
内容は@DAコンバータの交換、A操作スイッチの取り付け、BUSBポートの作成、の3点です。
以下それぞれの作成状況をご説明いたします。
ただいま負電源生成用の部品待ちです。その間にケース加工とデジタル部の作成を行っております。今回はケース加工の方の状況を掲載いたします。 (負電源はとりあえず乾電池で作って実験していました。)
ケースは、タカチ工業の傾斜型アルミケースTS−2(下写真)という物を使うことにしました。サイズは横200mm、奥行き150mm、高さ前部35mm、後部70mmです。
以下加工の様子を順番にお見せします。
今日の午後から連休来客のため、また2,3日間が空きそうですので、まだまだ途中なのですがQ測定の方の状況をアップいたします。
以前書きましたように、問題が多々あるため全面的に修正を入れています。修正部分は下の図の通りです。
@発振回路を秋月電子のMAX038精密波形キット(AKI-038)に置き換えました。
A発振出力の分圧抵抗をソリッド抵抗に置き換えました。
B整流回路を高速オペアンプによる理想ダイオードに置き換え中です。
それでは、それぞれご説明いたします。
購入したオシロを使ってQの測定セットを全体的に見直しているところです。どうも問題点が3つあることがわかりました。
(これまでの簡易オシロでは、電圧最小レンジが0.1V/divなうえに、電圧レンジを変えるごとになぜか値が変わったり、AC設定なのに何らかのオフセットがついて表示されるので最小レンジが実質使えなかったり、等々でこれまでは中々問題点も把握できなかったのですが。。。とちょっと言い訳してみました)
問題点:
@.共振回路に与えられる電圧がおかしい?
A.並四コイルは本物?
B.整流回路がまだ不安
以下、ご説明いたします。
用事が片付いたので久しぶりにQ測定の方をやろうと思い、夕方から2週間ぶりに測定用のセットを取り出してオシロを繋いでみたところです。
まずは回路がおかしくなっていないか、発振回路出力(VOSC)と共振回路のバリコンでの電圧(VVC)の波形をみようとしていて、ふと見ると電源が入ってないのにVVCに何か波形が出ているのに気付きました。(下写真)
ノイズにしては綺麗だし。。。バリコンを回すと振幅が変化するし、何かに共振してるみたい。。。でも何もしなくても振幅が変動しているみたいだな。。。。で、タイムレンジを変えてみてやっとわかりました。(下写真)
考えてみたらラジオの共振回路と一緒ですから受信してあたりまえですね。
6/25 補足: この記事の回路ではダイオードのVfオフセットが問題になるとのご指摘が有りました。対応ができ次第、別の新規記事にて掲載いたします。
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バーニヤダイヤルとエアバリコンが届きましたので、アナログ系の追加作成を行いました。
下が入手エアバリコンとバーニヤダイヤルです。昔憧れた組み合わせなので、今見ても感慨深いものがあります。
今回は主に整流部の回路を作りました。回路図は以下の通りです。
先日作ったFETバッファを手直しした物にダイオード整流回路と5Vオペアンプによるバッファを付けています。ついでにオペアンプの余りで周波数測定用のバッファも取り付けました。
また、Qが大きい場合に9V電源では振れ幅が十分とれないようなので12Vに変えました。
Qの測定回路の方はただいま部品待ちです。結局エアーバリコンとバーニヤダイヤルをネット注文してしまいました。
ポリバリコンにサブを付けようかとも考えたのですが、どうもいまいちになりそうですし。
それにバーニヤダイヤルは見栄えがしますから。それらが届いたら再開しようと思います。
部品待ちの間にデジタル系のファームを進めることにして、今回はLCD表示の続きをやってみました。
今回作った機能は以下の通りです。
@8x8のフォントデータによるテキスト表示(大文字アルファベット、数字、記号のみ対応)
A共振特性をグラフ表示するため最小限のグラフィック機能(垂直線表示のみ))
できたものが下の写真です。左がフォントデータテスト表示、右がグラフィック機能テストパターンとテキストの混載表示です。
こういう表示物は結果が一見して分かりますので確認も楽です。
今回はハードをいじっていませんので簡単ですが、以上です。
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またタイトルから外れますが、ハヤブサの大気圏突入は大変感動的でした。まだ見ていない人がおられたらYoutubeに映像が有りますので是非見てください。
和歌山大学撮影:http://www.youtube.com/watch?v=C680DeICaQE&feature=related
NHKニュース: http://www.youtube.com/watch?v=yqaJXUsjEsY&feature=related
NASA撮影:http://www.youtube.com/watch?v=X-dZicOmu4k&feature=related
さて本題です。今回はコイルのQを測定してみました。以前コメントでご紹介いただいて参考にさせて頂いているサイト殿に様々なコイルのQの実測値がありますので、そちらと比較確認ができます。
といってもすぐ測定できたわけではなく、いくつか問題がありまして。。。まずその対応を行ってました。
問題のひとつはオシロです。簡易オシロを使っているのですが、どうもバリコン電圧Vvcを見ようとするとおかしな値になります。
オシロのスペックを見たら負荷容量が30pFとありまして、これでは無理もないな、ということで測定用に下の回路図のようにFETのバッファを付けました。(他にも電圧測定レンジや周波数も制限が多く、やっぱり簡易でないオシロが欲しいです。)
(クリックで大きな図面が開きます。)
タイトルとは関係ないですが、小惑星イトカワを探査した探査機ハヤブサが今から地球に帰還します。この記事をアップしたらネット中継の視聴に入ります。
しかし相当なイベントだと思うのですが、テレビ等で案外触れられてないのが不思議です。こういう日本の素晴らしい技術成果はもっとアピールされて良いと思うのですが。。。。
さて、本題Qの測定の方ですが、発振回路のバッファを改善し、電圧測定部分を作ってみました。
今回作ったのは下図の点線内の部分です。
発振回路の改善用に手配した部品の到着は明日になるようです。そのため、今日は昨日の構成の見直しと、表示系の作成を行いました。
見直した構成図は以下の通りです。以下2点が変更になっています。
@発振出力のレベルも測定できるようにした。
ALCDとDACのデータラインを共用にした。
(良く考えたら分ける理由がなく、IOポートの無駄でしかないので直しました。)
左上の薄緑の領域が今回作った表示系の部分です。
前回記事へのコメントによるご指摘で、発信回路のバッファ出力インピーダンスに問題がある、ということがわかりました。その改善を早くやりたいところですが、残念ながらただいま部品待ちです。
Uターン前は秋葉原に気軽に行けたものですが、今は地方ですのでちょっとした部品でもネット購入になってしまいます。。。30年前は我が街にもパーツショップが有ったのですが、閉店して久しいようです。
部品が届くまでの間、ちょっと気が早いですが、正しいQ測定ができるようになった後のQメータ作成についての検討に入りました。
まず、装置の仕様として以下を目標とします。
・中波帯用の共振回路のQとコイルのQが両方測定できること。
・測定結果は数値表示できること。共振曲線はグラフ表示できること。
・測定データをPCに対して外部出力できること。
・測定用のバリコンを内蔵し、測定対象のコイルを接続するだけで測定ができること。
・測定用のバリコンは、内蔵のものと外部外付けバリコン(共振回路の測定対象)が選択できること。
・できるだけ小型、ポータブルであること。
以下はできればやってみたい仕様です。
※短波帯のコイルも測定できること。
※周波数カウンタ機能を持ち、発振周波数の校正を単独でできること。
この目標仕様から考えた装置構成は下図の通りです。
6/10 補足:
コメントでのご指摘によりこの記事の測定結果は誤っていることがわかりました。原因は発振器バッファの出力インピーダンスが大きいためです。今後改善して新規記事として掲載予定です。申し訳ありませんでした。
共振回路のQ値算出の元になる周波数特性(共振曲線というらしいです)の出し方について、その後WEBで調べつつ、再検討してみました。
考え方としては、直列共振回路のインピーダンスの逆数、または回路を流れる電流値を使用するということです。前回のやりかたでは直列共振回路に直列に繋いだ抵抗の両端の電圧を測定しています。固定抵抗の両端を見ていますので、電流に比例した値を測定していることになり、比率であるQ=f0/(f2-f1)を求めるには特に問題ないかな、と考えています。
ただし、昨日の回路では直列抵抗が100Ωであり、直列共振回路の共振時にはその100Ωがそのまま発振回路バッファの負荷になります。これは負荷としては重いだろうということで、抵抗値を大きなものに変更しました。
変更後の回路図は以下の通りです。
6/10 補足:
コメントでのご指摘によりこの記事の測定結果は誤っていることがわかりました。原因は発振器バッファの出力インピーダンスが大きいためです。今後改善して新規記事として掲載予定です。申し訳ありませんでした。
前回に引き続きまして、発振回路の基板組みと、簡単なコイルのQ(共振回路の先鋭度の方)測定をやってみました。
基板組みした回路は以下の通りです。前回の回路に電源と測定用の周辺回路(バリコン等)を付けただけで、発振回路としては前回ブレッドボード確認したものと同じです。
ようやくまた回路をいじれるようになりました。退院したらやりたいと思っていたのがコイルQの測定です。早速とりかかることにいたしました。
といっても、Qについては正直これまで良く分かっておりませんでしたので、まずはWEBで勉強させていただきました。特に「こちらの方のページ」はQについても丁寧な解説が有り、ご自身でもコイルのQ測定器を作られており、非常に参考になりました。
Qについては、@共振回路としての値と、Aコイル自身についての値がある、ということがわかりました。それぞれの理論や計算式はおいといて(上記のような詳しい方におまかせして)、とにかく測定方法をまとめてみたのが下の図です。
@は感覚的に分かりやすいのですが、Aについてはちょっと理解度に自信がないです。もしかしたら何か誤りが有るかも。。。
ゆくゆくは@、Aを両方測定でき、特に@については周波数特性のグラフも視覚的に表示できるような測定器を作ってみたいな、などど考えております。
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