同調回路のQの測定(その12)
購入したオシロを使ってQの測定セットを全体的に見直しているところです。どうも問題点が3つあることがわかりました。
(これまでの簡易オシロでは、電圧最小レンジが0.1V/divなうえに、電圧レンジを変えるごとになぜか値が変わったり、AC設定なのに何らかのオフセットがついて表示されるので最小レンジが実質使えなかったり、等々でこれまでは中々問題点も把握できなかったのですが。。。とちょっと言い訳してみました)
問題点:
@.共振回路に与えられる電圧がおかしい?
A.並四コイルは本物?
B.整流回路がまだ不安
以下、ご説明いたします。
@.共振回路に与えられる電圧がおかしい?
測定してみたところVOSCが1.12Vに対して1/50に分圧して共振回路に与えられる電圧V2が36mVとなっていました。(共振回路を外しても一緒です。) 分圧比が1:50ですから、この電圧は1.12/50=22mVにならないと変です。
抵抗に金属皮膜抵抗を使っていますので、そのL成分の影響ではないかと。。。
皮膜抵抗はカッティングのためにL成分があるというのは知ってましたが、問題になるのはもっとずっと上の周波数だと思っていました。。。しかし使っているのが1Ωという小さい値の抵抗ですから、寄生するLの値が小さくても影響するということでしょうか。。。
対応として構造上L成分が少ないというソリッド抵抗に置き換えて確認しようと思います。
A.並四コイルは本物?
オシロとは関係ないのですが、以下のような記事をみかけました。
http://sengoku-osaka.jugem.jp/?eid=392
http://www.mizuhotsushin.com/products/parts.html
私の手持ちの並四コイル(?)はだいぶ前に千石電商さんで購入したのですが、たしか400円くらいで、上のサイトのような立派な袋やデータシートもありませんでした。
(ちょっとテスタで直流抵抗を測ったら9.2Ωとでてきました。Q>150というPA-63Rバーアンテナでは2.6Ωでした。これですと前者のQ値が良くないのもうなずけます。)
どうもちょっと正体が不安なので、これは参考用として別のコイルを増やすことにしました。
先日秋葉原に行った際に、BA-200というバーアンテナを購入してきました。(下写真左。)これですとデータシートにQの記載もあり、参考にさせて頂いているサイト殿にも評価結果がありますので、これと、以前から評価に使っているPA-63R(下写真右)を今後は主に参照用としたいと思います。
B.整流回路がまだ不安
バッファ回路を使ってAC入力電圧を振り、整流回路へのAC入力電圧とDC出力の比較をしてみました。結果は下のグラフの通りです。
ダイオードのVfオフセット電圧の影響がほとんどないように見えます。どういうことかな、と悩み中です。
使用しているダイオード1SS108のデータシートのVf−If特性グラフ(下図)を見ると、Ifが微弱でよいならVfもかなり小さいところで動く、というようにも見えます(?)
今の回路はダイオード出力の負荷がほとんどないのでIfも微弱で。。。。だからこういう結果になるでしょうか?もしそうだとしてもそんな領域で安定して動くのかどうか気になります。
Ifをある程度流すようにしたほがいいのか?やっぱり理想ダイオードをきちんとつくるべきか? いずれにしてももうちょっと実験してみようとおもいます。
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Aはともかくとして、@Bは根本的なところですので、申し訳ないですがこれまでの測定も怪しいということになります。できるだけ早く解決したいと思います。
しかしマイコン系、デジタル系と違って1/0でいかない繊細で奥が深いテーマですね。それだけやりがいもあります。
色々間違いも犯しておりますが、頑張って正していきたいと思いますので、どうかご勘弁のほどお願いいたしますm(__)m
と言ったばかりの所で誠に恐縮ですが、水曜日から早目の夏休みでちょっと伊豆大島まで釣りに行ってきます。日曜に戻るまで更新とコメントへのレスが滞ると思いますが、どうかご容赦をお願いいたします。
(なお、大切な日曜の参院選については既に不在者投票を済ませました。あとは結果を祈るのみです。)
それでは以上です。
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