大人の科学 ポケットミクを改造してみる。 その13
ポケミクを今回内蔵したPICマイコンから操作する方向でのトライを始めました。
まず、操作スイッチの方ですが、これは今の回路でかなり簡単にできました。
通常はPICマイコンのPORTA,Bを入力にして監視しているのを、TRISA,Bを操作して一時的に出力にし、0を出すことで対応したスイッチが押されたかのようにポケミクに思わせることができます。
スタイラスの方はそう簡単ではありません。とりあえず10bitDACを付けてスタイラス電圧をPICマイコンから制御できるようにしてみました。回路図と、取り付け位置は以下の通りです。
DACは秋月電子のLTC1660を使いました。 この石は8個アナログ出力を個別に制御できるというすぐれもので、今回の用途には過剰なのですが、他にちょうど良い物がなかったのでこれにしています。
このDACは出力をハイインピーダンスにもできますので、普通にスタイラスを使う時はハイインピーにしておいて、PICから演奏操作する時はドライブさせて、鍵盤スキャンタイミングで鍵盤位置相当のアナログ電圧を出力します。
これで鍵盤読み取りと組み合わせると操作の記録・再生ができるというはずなのですが。。。。どうやらそれほど甘くはないようです。
やってみたところ、DACから鍵盤位置を入れることはできるのですが、鍵盤を押していることをポケミクが受け付けてくれません。現状はスタイラスを鍵盤のどこか(どこでも良い)にスタイラスを当てておいてDACから電圧を入れると対応した音階が出る、という状態です。
ポケミクの鍵盤制御はかなり奥が深い模様です。
下が鍵盤に印加されている電圧です。下を見ると電圧を2段階に分けてかけていますね。
推測ではその2段階での差分を見ることで読取精度を上げていて、オンオフ判定もその差分から出しているのだと思いますが、どうもその仕組みがわかりません。。。。
とりあえずスタイラスを当てた状態では動くので、それで操作記録・再生までは動かしてみようかと思います。
それではまたです。
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