同調回路のQの測定 その4
前回記事へのコメントによるご指摘で、発信回路のバッファ出力インピーダンスに問題がある、ということがわかりました。その改善を早くやりたいところですが、残念ながらただいま部品待ちです。
Uターン前は秋葉原に気軽に行けたものですが、今は地方ですのでちょっとした部品でもネット購入になってしまいます。。。30年前は我が街にもパーツショップが有ったのですが、閉店して久しいようです。
部品が届くまでの間、ちょっと気が早いですが、正しいQ測定ができるようになった後のQメータ作成についての検討に入りました。
まず、装置の仕様として以下を目標とします。
・中波帯用の共振回路のQとコイルのQが両方測定できること。
・測定結果は数値表示できること。共振曲線はグラフ表示できること。
・測定データをPCに対して外部出力できること。
・測定用のバリコンを内蔵し、測定対象のコイルを接続するだけで測定ができること。
・測定用のバリコンは、内蔵のものと外部外付けバリコン(共振回路の測定対象)が選択できること。
・できるだけ小型、ポータブルであること。
以下はできればやってみたい仕様です。
※短波帯のコイルも測定できること。
※周波数カウンタ機能を持ち、発振周波数の校正を単独でできること。
この目標仕様から考えた装置構成は下図の通りです。
この構成では、マイコンのポートからDAコンバータを介して周波数を制御。各周波数でのVCの電圧を整流してマイコン内のADコンバータで測定するようにしています。結果はグラフィック液晶に表示する他、測定データをシリアルI/FによってPCに出力させる予定です。
マイコンは手持ちのPIC16F877、表示は以前秋葉原の秋月電子で買ってあった128x64ピクセルの液晶パネルを使用します。
マイコンはJapaninoや液晶付きマイコン等も考えたのですが、主にIOポートの数からこのPICにしました。液晶は何かに使おうと思ってとっていたものです。今回の用途にちょうど良いサイズと思います。
下の写真は、とりあえず基板、マイコン+周辺部品、液晶パネルを揃えてみたところです。
これからちょっとずつ作っていこうと思います。
本日は以上です。
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ご解説ありがとうございます。抵抗の選択も不適切だったようでお恥ずかしい限りです。発振出力の振幅についてもご指摘の通りと思います。幸いマイコンのADCも余っていますし、R1の上側も測定できるようにしたいと思います。
ありがとうございました。
投稿 見習職人 | 2010/06/11 20:30
今晩は、昨日のコメントにちょっと追加です。
電流測定用の抵抗値があんなに高い(確か22kΩ)とLCが直列共振してインピーダンスが下がっても、流れる電流は一定値以上増えることが出来ない。という方が問題点としては大きかったです。見逃しててすみません。
あと、自動測定回路のブロック図拝見しました。面白くなってきましたね。
また一点だけコメントすると、R1の上側の電圧もADCで測定できるようにしておいた方が良いと思います。もちろん出力レベルが一定の発振回路が作れるなら不要ですが、普通はとても難しいと思います。
あと、イワシ大漁、うらやましいです。
投稿 ラジオペンチ | 2010/06/10 20:06