同調回路のQの測定(その16:アナログ部改修)
7/26 AM9 補足: この記事でのQが低めに出る問題ですが、今朝確認したところ、共振回路に信号を与えている1Ω抵抗の両端の電圧が、共振時に低下していることが分かりました。その分の補正を入れるとほぼ期待される値になるようです。確認と対応ができましたら別記事としてアップいたします。
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ようやく負電源用の部品が届きましたので、アナログ部の方の改修を再開いたしました。
下の写真が待っていた部品、DC-DCコンバータモジュールです。
電解コンデンサを外付けし、+9Vを供給するだけで±5Vの電源を出力してくれます。
負電源の生成方式として、電源トランスから組み込む方法と、負電圧コンバータを使う方法も考えたのですが、前者は箱に入らないし、後者は出力電流が足りないし。。。ということで結局贅沢してDC-DCコンバータを使うことにしました。いつもの秋月電子やマルツ電波では取り揃えがなく、DigiKeyで海外購入しましたので、日数がかかっておりました。
今日まででできたアナログ部の回路は下の通りです。オレンジ色の網掛けの部分(電圧測定用の回路)は一応作ってそれなりに動いているみたいけどまだ十分な確認ができていない所です。
下の写真左が現状のセット、右がアナログ部基板のアップです。アナログ部基板の左上にあるのがDC-DCコンバータ、8ピンICはすべてオペアンプです。
装置としては写真の2枚の基板+デジタル部、あとはVvc用のバッファFET回路だけ小基板として独立させてコイル端子の直近に配置する予定でいます。
今日はとりあえず、確認中の電圧測定回路は使わず、オシロを使ってVvcとVosc測定することで試験的にQを求めてみました。
測定したコイルは下写真のPA-63R(データシートのQ>150)とPB-200(同Q>100)の二つです。
まず、500KHz〜1500KHzでのコイルのQ=Vvc/Vosc*50を求めたのが下のグラフです。
二つのコイルのデータシート上での相対的な性能差が出ています。周波数特性も参考にさせて頂いているサイトのグラフに似た右肩下がりの傾向を見せています。
値としては、BA-200は600KHz以下ではデータシート通りQ>100が得られています。。。しかしながら。。。PA-63Rの方は最大でも132でデータシートにあるQ>150より少し小さいです。。。まだ何か問題があるのかなあ?
一応1000KHz中心での共振先鋭度も測ってみました。結果は下のグラフです。
コイルQの測定結果は大きくは外れていないと思いますが、PA-63Rが小さめに出ているのが気になります。
発振器も抵抗も全部替えたし、今回はオシロでの直接計測でFETバッファや電圧測定回路は繋いでもいないので関係ない。。。あと何かあるとしたら発振出力からコイル、バリコンのあたりの配線か端子部の抵抗くらいしかないかな。。。と考えています。
そろそろバラックから実ケースに移しますので、その際にクリティカルな部分の配線をもっと太く短くする等を試してみようと思います。
ということで本日は以上です。
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