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2010/06/13

同調回路のQの測定 その6

 タイトルとは関係ないですが、小惑星イトカワを探査した探査機ハヤブサが今から地球に帰還します。この記事をアップしたらネット中継の視聴に入ります。
 しかし相当なイベントだと思うのですが、テレビ等で案外触れられてないのが不思議です。こういう日本の素晴らしい技術成果はもっとアピールされて良いと思うのですが。。。。
  

 さて、本題Qの測定の方ですが、発振回路のバッファを改善し、電圧測定部分を作ってみました。
 
 今回作ったのは下図の点線内の部分です。

Qmeter4_2

 回路図は下の通り。赤字は実回路で測定した電圧レベルです。

Qmeter4 (図のクリックで大きな図面が開きます。)

 発振回路の出力バッファには出力インピーダンスができるだけ低いオペアンプを持ってきたのですが、それでも十分ではなく、結局2SC1815の電流ドライバを追加しました。50Ωの負荷を付けた状態で実測2.4Vp−pが得られていますので、今度は電流も十分かな、と思っています。

  
 レベルを測定するためのバッファと整流回路も思っていたより物量が増えてしまいました。こちらもオペアンプだけのつもりが結局FET追加になっています。もっと特性の良い高速オペアンプにすればFET不要と思いますが、そういう物は値段も高いので今回は見合わせました。

 
 下の写真が作成した基板です。左から基板、試し測定中の様子、発振回路の出力(50Ω負荷の両端で測定)です。
Dscn0521  Dscn0517  Dscn0520

  とりあえず並四コイルで共振特性を測定してみたのが下のグラフです。1,100KHzを中心にしているのは、測定したところ1,000〜1,200KHzでは発信出力レベルがほぼ一定ですが、1,000KHzより下側で低下することが分かったためです。

(ほぼ一定に期待するのはよろしくないので本測定では発振出力も併せて測定する予定です。)
Qmeter4_3

  グラフは以前のものよりはそれっぽくなってきたと思いますが、いかがなものでしょうか? なお、このグラフによると共振回路としてのQは1,100/30で約33となりますが。。。どうもまだ適正な値ではないような気もするし。。。
 
 共振特性ではなくコイルのQを測れば、以前コメントでご紹介いただいたサイトと値を比較できますので、そちらを試そうと思います。
 

 本日はここまで。ハヤブサ中継を見に行きます。

以上

 

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コメント

おはようございます。いつもありがとうございます。昨日は出かけており、レスが遅れまして申し訳ありませんでした。

VvcとVoscの比によるコイルQの確認は早速やってみようと思います。

また、以前ご紹介いただいたサイト(http://mpl.jp/ivent/tokyo_pedi_2p.html)によると、コイルのQの一番高い物で500位、試しに測っている並四コイル(サイトによると130位)の4,5倍は想定しないといけないようです。気を付けるように致します。

おはようございます、はやぶさの帰還のネット中継、私も見てました。なかなか繋がらなくて苦労しました。

Qの測定回路、うまくいっているのではないでしょうか。ここまでくると測定値の正しさが気になってくると思います。
オシレータ側はそれで問題無さそうなので、オシロで発振出力(Vosc)と共振状態のバリコンの電圧(Vvc)を測って、Q=50×Vvc/Voscの式でQを計算してみてはどうでしょう。
このQの値と同じくらいの値がオペアンプを通した電圧でも検出(算出)できていれば、OKだと思います。
あと、Qが高くなるとVvcが高くなってオペアンプで扱える範囲を超えるので、対策を考えておいたほうが良いと思います。

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