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2010/07/28

同調回路のQの測定(その19:ようやく全体動作)

 今回は、整流部の動作確認と調整をいたしました。これでようやく全機能が動いたことになります。

 
 今回動かしたアナログ部の最新回路図は以下の通りです。

Qmeter8_2

 苦労していた整流部は、高速オペアンプのおかげでなんとかなったようです。下の写真(左)が理想ダイオード回路の出力波形、(右)が入力AC電圧に対して平滑回路を通った後のDC出力電圧特性です。

 (入力AC電圧は理想ダイオードへの入力の値ではなく、Vvcの値、DC出力は電圧ではなくPICマイコンのADC読み取り値です。まぎらわしくてすみません。)

Dscn0769_2  Acdc

  波形立ち下がりにちょっと歪がありますので少し心配だったのですが、電圧特性がきれいにリニアになってくれたのでよしとしました。

 周波数範囲も500,1000,1500KHzで測定して同じ結果が得られましたので、少なくともAM帯域については大丈夫と思います。
 

 これでどうやら全機能が動きましたので、さっそくPA-63RのQを測ってみました。先日のオシロを用いた測定結果と比較したものが以下のグラフです。

Q_line2_2  数値はだいたい良いかな、と思います。

700KHzより上でオシロ測定より値が良くなっていますが、これは以下の理由によるもので、今回の値の方が正しいと考えています。

 

 理由1:今回の測定より、ソフトで指定周波数前後の値を確認して最大値を取るようにしている。このため、バリコン手動操作による同調が多少ずれていても本当の共振点を見つけることができるようになった。

 理由2:バラック環境での共振回路周りの配線を少し手直しし、太く短くした。 

  

 合わせて、先鋭度も取りなおしてみたのが下のグラフです。これはUSBポート経由で吐き出させたデータを元に、EXCELで描いたものです。

Sharpness2  今回よりソフトによる1KHz単位での周波数設定と確認が可能になりましたので相当楽になりました。(これまではオシロを見ながらVRで苦労して周波数を合わせており、周波数設定も5KHz単位がやっとでした。そのため精度もでていなかったと思います。)

 

 そして下の写真が、ようやく液晶表示できるようになった測定結果ですwink。左下表示のQ1がコイルのQ値、Q2が共振回路の先鋭度、右が共振特性のグラフです。

 思えばこのグラフを出したくて始めたようなものですが、最初に思ったよりも随分と苦労しましたcoldsweats01

Dscn0768

 
 次回はケースに格納しようと思います。

 
 
以上です。

 

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コメント

こんばんは。色々と教えて頂きましたおかげでようやく形になってきました。どうもありがとうございます。
 
 ファームの方は色々機能を追加したため、確かに結構なボリュームになっています。しかし、こちらの方はアナログ系のような謎現象(私にとっての)があまりなく、比較的スムーズにできました。
 

グラフの散布図の件、確かにご指摘の通りです。また、回路規模も案外大きくなりましたので、部品記号入りの回路図と配置図がないと、そのうち自分でもメンテできなくなりそうです(^^;。配置を覚えてるうちに整備したいと思います。

すばらしい!
記事にはあまり書かれていないけど、ファームもかなり大変だと思うのですが、完成度高いですよね。

いつものクセでちょっと気になってた点ですが、
・こういう特性のグラフは散布図で書いた方がいろいろな点でいいですよ。直線性の確認などは、散布図でプロットして、近似直線を書いて、オフセットも確認、とか。すでにご存知でしたらおせっかいですみません。
・部品が多くなるとたいへんですが、回路図に部品番号(R1,R2,,,とか)を入れておくと、説明やコメントが楽になります。

じろうくん 様。はじめまして。
どうやら私をご存じの方のようですが、昔のことはどうかおいといてください(^^;

週2,3回は更新してますので、これからも見に来ていただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

そんなことしるなら会社でやればいかったのに・・・

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