巻き方によるコイルQの違い測定
バーアンテナのコイルの巻き方でどのくらいQが変わるものか、実験してみました。
実験したコイルは下の写真の二つです。
どちらもΦ6mmx40mmのフェライトに同じΦ0.8mm(28芯)リッツ線を巻いて作ったものです。
左の物は普通に線の間を空けずに巻いてあります。右の物は同じ材料ですが、線の間を数mm程度空けるようにして巻いてあります。
右の物の作成過程が下の写真です。あまり見栄えは良くないですがこうすることで線間容量の影響が少なくなるはずです。
できたもののインダクタンス測定の様子が下の写真です。インダクタンスはどちらも300uH弱、巻き数は50回前後です(インダクタンスを見ながら巻いているので正確な巻き数は分からなくなってしまいました。)
久しぶりにQメータを出してきて測定してみました。左が間を空けずに巻いたもの、右が間を空けて巻いたものです。
予想通り、線の間を空けた物の方がコイルQも、先鋭度Qも良い値になっています。
(写真内のQ1がコイルのQ、Q2が共振回路としての先鋭度のQの値です。)
しかし、今回の物は以前測定した中で特性の良かった市販コイルPA−63R(下写真#1)の200以上というQの値には及ばないですね。
思うにはPR−63Rはコイルの長さ方向がかなり短くなるように巻かれており、そのため同じインダクタンスを確保するための線材が短くて済み、その分直流抵抗分も小さくなってるのではないでしょうか?
くやしいのでまた巻き方を工夫して再挑戦したいと思います。
ということで今回は以上です。
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