ディップメータの自作 (3)
本記事内のディップメータ回路はこの書籍123ページからの内容を元にしています。
先日作成したディップメータ、以下2点改修しました。
@配線やりなおしにより発振周波数が低い(〜20MHz)のを向上。
A音声入力を追加。
以下が改修後の写真です。
■改修@ 発振周波数の向上
以前のものが発振周波数上限20MHz位で、どうにも低いのを直しました。
← これが元々の基板です。ケースへの部品取り付け位置が悪くてコイルへの配線が長くなっています。また基板上の部品も抵抗、ダイオードを寝かせた取り付けのため全体として配線が長くなっています。
← こちらが今回やりなおした配線です。回路は全く同じですが、基板上の部品は立ててかつできるだけ密集して取り付けており、発振回路は前の物の半分以下のスペースでできています。またバリコン、コイルへの配線も極力短くしました。
← 基板自体も、こちらの高周波用メッシュ基板にしてグランドを強化しています。
このやりなおしの結果、発振周波数も60MHz以上(手持ちの周波数カウンタの上限が60MHzなのです。実際はもっと上まで発振している模様です。)に向上することができました。
■改修A 音声入力の追加
ディップメータの利点の一つとして、マルチバンドの発振器としても使える、というのがあり、音声として聞えるようにするために出力を変調する機能を持っている物がある、ということです。今回ついでなので、簡易的にそれに近い機能を追加してみました。
普通は変調用に音声周波数帯の発振回路を別につけるようですが、それ作るのめんどくさいなあ、ということで音声入力を外部から入れてしまうことにしました。
回路は下の通り、これならごく簡単に追加できます。
できたところで、ラジオを繋いで動作確認してみました。下の写真で、右側にあるAMラジオの音声出力を、追加した入力に繋いでいます。
← ディップメータからの発振出力を左側の短波ラジオで確認してます。確かに設定周波数でAMラジオの音声が聞えるのが確認できました。これはこれで使えそうな機能です。
ここまでできましたので、ダイヤルを書き直して、読み取り用のワイヤを付けました。できたものは最初の写真です。
← ちなみに、ダイヤルはこの100円簡易まな板を丸く切った物を取り付けています。厚さがちょうど良く、加工もハサミで簡単にできますので。
以上です。
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