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2010/10/16

コイル変形によるゲルマラジオの同調方式(簡易実験)

 前回のコイル実験をしていて、ふと、コイルを変形させることでインダクタンスを変え、同調周波数を調整する(コンデンサは固定)ような同調方式ができないかな、と思いつきました。

 

 今まであまりそういう物は書籍やネットでも見たことがないので、もしかしたら珍しい方式になるかもしれないな、とちょっとだけ思っています。

 
 ネットで調べたところでは、円筒状の空芯コイルのインダクタンスは以下の式で求められるということです。

L(インダクタンス)=k×μ 0×π×a^ 2×n^ 2/b
   k (長岡係数とよばれる係数)
   μ 0 (真空の透磁率)
   a (コイルの半径)
   b (コイルの長さ)
   n (コイルの巻き数)
 
 つまりコイル半径の2乗に比例し、コイル長に反比例します。

 

 コイルの半径は計算式内で面積として反映されていますので、つまり、コイル面積に比例、コイル長に反比例といってよいかと思います。

 

 まずは簡単にできる面積変動の方を試すことにして以前作ったあまりできのよくないコイルを犠牲にして実験してみました。

 左の方が通常の状態。右が変形によって潰した状態です。

Dscn1236  Dscn1235

  通常の状態で475uH、変形によって面積を小さくした状態で324uHで、1.5倍程度の差が有ります。

 

 変形によるインダクタンス変動はある程度確認できました。しかしあまり変動幅が大きくないですね。。。。。

 

 AM放送の大体の範囲500KHz〜1500KHzをカバーしようとすると周波数範囲にして3倍の違いを出す必要があります。

 

 周波数の計算式f=1/(2π√(LC))から考えると、LまたはCを9倍の範囲で変動させる必要があります。

 

 今回の実験ではLの変動は1.5倍程度ですので全然足りません。コイルを潰したり元に戻したりという機構も難しそうですし、面積を小さくする方向ではコイルの特性も劣化するでしょうし。

 一応試してみましたが面積方向でのL成分の制御はあまり良くないと思われます。

 

 長さ方向の方が良さそうですので、今度はそちらを試してみたいと思います。

 アコーディオンみたいな感じでコイルを伸び縮みさせることで同調するような形をイメージしていますが、具体的に長さを9倍変動させる機構をどうしたものか、まず基本構造を考えたいと思います。

 

ということで今回は以上です。

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