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2010/04/23

ミュー同調ゲルマラジオの実験 (1)

 最近100円ショップに行くと、つい何か電子工作に使えるものがないか、という目で商品をみてしまいます。今回目に止まったのが、下のアロマオイルというもの。。。のケースです。

 並四コイルを思わせる形状と大きさ、しかもスライド機構付き、ということで、これにコイルを巻いて、ミュー同調方式(※コイルへの磁気コアの抜差しで同調周波数を調整する方式)のラジオを作ってやることにしました。

U_1  U_2

左がそのアロマオイル、ケース外形はΦ35mm x 長さ70mmほどです。

右が開けたところ、本体(アロマオイルの小瓶)は使いません。

  

まず、蓋側のケースにコイルを巻きます。0.3mmホルマル線を60回巻きました。

U_3_2  U_5

インダクタンス計で測るとこのコイルのインダクタンスは90uHと分かりました。(写真上右)

 

 コイルに100pFのコンデンサを仮付けしてディップメータで共振周波数を測ります。

U_6  1.5MHzと出ました。

ここで共振周波数を求める式 F = 1/(2π*(LC)^0.5)を使って寄生容量を求めます。

C = C0 + Cx (C0=100pF、Cx=寄生容量)として式を展開すると、

Cx = ((1/2πF)^0.5)/L − C0 となり、上の値を当てはめるとCx=25pFと出ました。

(※結構でかい。ほんとかなcoldsweats01?)

 

次に、ケース本体にバーアンテナのコアを取り付けます。ジャンク箱にあったものを入れて梱包材で抑えつけました。

U_4  事前に試したところ、コイルの中心にあるよりも、コイルに内接するくらいの方が効果が大きいので、上の写真のように配置しました。

 

コイルとコアを組み合わせて再びインダクタンスを測ります。

U_8  最小(コアをぎりぎりまで抜いた状態)で100uH、最大(コアを一杯に差し込んだ状態)で200uHと出ました。

 

その値を元に周波数計算を行うと、150pFの固定コンデンサを付けた場合に受信周波数が850~1200KHzになります。通常のAMの帯域が530~1500KHzくらいなので、その半分しかありませんが、まあ良しとしますcoldsweats01

U_1  ← 回路図はこの通り。

(画像クリックで大きい図が開きます。)

で、できたものが下の通り。

U_9  蓋の差し込み具合で同調周波数を調整します。

バリコンがないためか、紙ケースのためかなんか素朴な感じがします。

 

聞いてみて:

 1000Khz近辺のローカル2局を受信できました。感度もまあまあです。

 しかし、分離は良くありません。2局のうち弱い方の局に強い方の局がかなり混信します。

 周波数範囲の狭いのも含めて、コイルの内径に比べてコアが少ないのがいけないのかな、と思います。

 まあ、今回はケース有りきでやってしまいましたし、初めてミュー同調を作って確認ができたということで無理やり良しとしますwink

 

以上

 

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