チップ部品でゲルマラジオを
趣味の世界ではない商品としての電子回路では微細なチップ部品が主流です。また、昔はなかったインダクタ(コイル)なんかもチップ部品として使われています。
今回は、普通に入手可能なチップ部品を使って、ゲルマラジオを作れるかどうか実験してみました。また、どうせ小さく作るので、イヤホンとの一体化を目標としました。
まず、部品選定:
ゲルマラジオを最小構成はバリコン、コイル、ダイオード、です。それぞれ以下のようにしました。
@バリコン:チップコンデンサも考えましたが、固定だと調整できません。今回は半固定の
セラミックトリマにしました。バリコンと同等の260pFというものはないので、
最大の120pFのものにしました。
Aコイル: チップインダクタを使います。300uHの物はなく、最大が100uHでしたので、
それを3つ直列につなぎました。
Bダイオード:ゲルマダイオードのチップ部品はありませんので、だめかもな、と思いつつ
整流用のチップシリコンダイオードでできるだけ順方向電圧(VF)の小さい物を
探した所、ROHMのRB491DT146というのがVF=0.45でしたので、これで
試してみることにしました。
(最近ゲルマダイオードの代用にも使われているというショットキーダイオード
1SS108のVFが0.4Vくらいらしいので、なんとかなるかな、と。)
上記部品はすべてマルツ電波からネット購入しています。
結果:
最初はうんともすんともいいませんでした(^^; 。
やっぱりダイオードかな、と思い1SS108に変えてみましたが、それでもだめ、
ゲルマダイオードにつけかえたら、ようやく近所の局がかすかに聞えてきました。
トリマ調整で選局はできるのでチップインダクタとトリマの同調回路は効いている
ようです。
右上がチップインダクタ(3個直列)、右下がゲルマダイオードです。
なお、選局は耳につけたまま小型のドライバで 行います。見た目は耳かきです。
イヤホンとの一体化はできましたが、結局チップ部品はコイルだけになってしまいましたのでちょっと残念でした。
本日は以上
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