2006年のゲルマラジオ
3年くらい前から、ふっと「またゲルマラジオとか作ってみようか」と思うようになりました。
なぜかはわかりません。業務の方はプロセッサ利用、あとはアルゴリズムの開発、で計算通り動いて当然の世界でしたので、作るたびになんか違うアナログの世界が懐かしくなったのかもしれません。
特にゲルマラジオは最もシンプルでありながら、そして回路図は一緒なのに、感度、選択度が作るたびに全然違います。そのため、「小さく作ろう」とか「アンテナ線不要に」とか「コイル巨大化してスピーカをなんとか」といったチャレンジができて奥が深いものです。
写真は2006年に思い立って作った最初のゲルマラジオです。昔を思い出して小型のプラケースに組んでみました。
しかし、20年以上間があいていると色々変わるものですね。聞いていると受信範囲が高い方(1000KHz〜1500KHz位)にかたよっていて、低い方のNHKが入りません。
WEBで調べたところポリバリコンの容量が昔より小さくなっているのですね。確か昔は360uFだったと思いますが、今は260uFのようで、それで昔と同じコイル 巻き数だと中波全域がカバーできないと知りました。
ケースサイズの限界でコイルは増やせないので、小型スイッチ切り替えで100PFコンデンサをバリコンと並列に入れる回路を追加しました。次の写真が蓋を開けて中を見た様子です。
完成して放送が聞こえるところを探して微妙にバリコンを回す20数年ぶりのアナログ感覚はなかなかのものでした。
これをきっかけにして、また色々とラジオ系工作にのめりこんできておりますので、作品や新たにわかってきたことなどを記載していきたいと思います。
以上
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