あの楽器(カラー版) その7
昨日戻りましたので、プリント基板を作りました。
下の写真が感光基板自作用の機材一式です。
感光基板、焼き付け用ホルダ、紫外線灯、現像液、エッチング液、あとは100円ショップ製品の大小トレー、ロート、ガラス瓶です。
余談ですが、自転車で100円ショップにトレーを買いに行った帰りにパンクしてえらい目に会いました。
まず、基板パターンの準備です。パターン設計にはフリーソフトのPCBEというのを使っています。下写真はその編集画面です。実は先週大部分をやってありましたので、今日は確認と一部訂正だけ行いました。
設計したパターンを専用の半透過シートに印刷したところです。
この写真のシートは実は逆印刷になっており、この後プリントをやりなおしています。正確に言うと、印刷面の方を基板に当てるため、裏返し設定で印刷すべきところを、そのままで印刷してしまいました。
印刷したシートを感光基板に合わせてホルダに挟み(下写真左)、上から紫外線灯を当てて焼きつけます(下写真右)。
紫外線照射時間は基板製造時期と紫外線灯の強度によります。感光基板メーカ(サンハヤト)のサイトで確認したところ、130秒とありましたので、それに従いました。
以前は10分とか15分かかっていたように思いますが、今の物はクイックタイプとかで、ずいぶん進歩したみたいです。
焼き付けが終わったものはすぐ現像です。現像は粉末状の現像薬をお湯でといたものに1分ほど漬けます。下の写真が現像後の基板です。
いよいよエッチング作業です。大小トレーを使った湯煎によってエッチング液(酸化第二鉄溶液)を45度程度に保ちつつ、基板を漬けます。
様子を見ながら、むらができないように溶液と基板の入った小トレーを揺すり続けます。この暑い中最もつらい作業でした。
エッチングが完了し、台所用クレンザーで磨いて酸化被膜を取り除いたものが下の写真です。
0.5mmピッチの部分が心配でしたが、目で見た限りではパターン切れ、ショートはないようです。(目で見ても分からないパターン切れというのが以前ありましたので、まだ安心はできないです。)
ここで、最初の写真に有ったロートでエッチング液をガラス瓶に移しています。
エッチング液は何回か再利用できますし、廃棄する場合も薬品で処理してからセメントで固めるといった処置が必要なため、面倒ですがきちんとした容器で保管しておきます。
なお液の入っていたトレーも洗って水に流したりせず、ティッシュで拭きとっています。
できあがった基板をカッティングした所が下の写真です。
長細いのがメイン基板、小さい方がサウンド/ジャック/スイッチ基板です。当初考えた分割とはちょっと違っています。
パターン設計の段階でサウンド用PICとアンプがメイン基板には乗らないのが分かりまして(電源用ICとスイッチの分を忘れていたためです。)、こういう分割にしました。
以上で基板はできたと思います。この後は気合を入れてはんだ付け(特にCPU周りのパターンが細かいので)となります。
が、かなり疲れましたので、今日はここまでとさせていただきます。
以上です。
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