大型ゲルマラジオでスピーカを駆動
今回ご紹介するのは、一年くらい前に作った大型(80x160cm)のゲルマラジオです。ループアンテナで、とにかく大きくすれば感度が上がるだろうということで作ってみたものです。
今年の頭に引っ越しした際にたたんでしまってあったのですが、今日荷物整理を行ったついでに久しぶりに引っ張り出してみました。
← これがそのゲルマラジオ、わかりにくいですが、開き戸を囲むような形の四角いのがループアンテナです。左下にバリコンと検波回路を入れたBOXとスピーカがあります。
このゲルマラジオはループアンテナに75Ωの並行フィーダ(よくVHFのTVアンテナに使われているケーブル)を使っています。(※並行フィーダを使うアイディアは、どなたかのホームページで拝見したのですが、一年前のことで申し訳ないことにどこだったかわからなくなってしまいました。。。。)
ループアンテナの構造が分かりやすいように図にしたものが下の画像です。横はケーブルだけの柔構造ですので、上からつりさげて使用します。
ループアンテナは並行フィーダ3回巻き、配線としては6回巻きになっています。サイズは今まで作ったループアンテナ型のゲルマラジオ中で最大です。
外部アンテナなしでも、近くの局は非常に感度良く聞こえます。局によっては同調を少しずらさないと音が割れるくらいです。
このくらい感度があれば、トランスでインピーダンスマッチングさえすればスピーカも鳴らせます。10K:8Ωのトランスを介してスピーカを繋いでいます。
回路図は以下の通りです。さらに感度を上げようと倍電圧回路を使っています。
コイルのタップは実機で聞いてみて音量が最大になるところに繋ぎました。
(画像クリックで大きな図が開きます。)
今聞いてみたところでは、スピーカを耳から50cm位まで離して聞き取れる位の音量でした。
今は地方で電波が弱いところに家があるのですが、引っ越し前埼玉にいたころは中継所が近くだったのでスピーカを1〜2mの離しても聞えたものです。
さらに、こいつは壁に掛けておくとループアンテナとしても機能します。他のラジオを近づけて、バリコンで周波数を合わせればそのラジオの感度が向上します。
欠点は大きさで、さすがに持ち運んでの使用はできません。
しかし固定する棒が上下にしかないため、不要な時には小さくたたんでしまうことはできます。
力技で感度をあげているような品ですが、昔バケツにコイルを巻いたバケツ型ゲルマラジオなんてのもありましたし、こういう方向性も有りかと思います。今のところこれ以上大きいのは作る気はありませんが。
それでは以上。
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