丹後の送信済み

Hookeria!!

Re: オオトラノオゴケとキダチヒダゴケ

日付
2007年02月22日 21時24分
差出人
Hookeria!!
Thamnobryum はよく分からない属です。その話をある専門家に話したら,「日本に分かっている人いないんじゃないか?」と言ってました。

いずれにしても,どこにでも大量にある例の奴が T. subseriatum であることは間違いありません。

T. plicatulum は典型的なものは,一目ではっきり分かるほど感じの違うものです。二次茎は長く高く,大きくて平面上に広がった枝を水平に広げます。目視では T. subseriatum に全く似ていません。そして,もっとずっと湿った場所のみにあります。流水のすぐそばの岩上など。そして,普通種とはいってもしょっちゅう出会うようなものではありません。

以下は私のメモからです。
(1) 光沢が少なく「茎葉」が大きくはっきり「扁平」につく。
(2) 二次茎の柄が細く長くはっきりしており,ごく小さな三角形の葉をまばらに付ける。
(3) 羽状分枝で一平面上に展開(湿ったときに明瞭)。
(4) 中肋背面に歯が見られないことが重要。
他の種には複数の歯がある。ただし,例外がありごく弱かったり無かったりもある。

記憶で書いていて申し訳ないのですが,枝の広がり方が「はっきりと薄い一平面」に見える,というのが特徴だったと思います。T. subseriatum は「何となく,そう言えばそうとも見える」という程度ですね。ただし,乾いた状態ではこの違いは分からなくなります。

あと可能性のあるのは,キツネノオゴケ T. alopecurum ですが,まだ見たことがありません(多分)。

  丹後亜興

同級生 …同級生のメッセージに表示されます。詳しくはこちらをご覧ください。