丹後の送信済み

Re: 樋口正信先生への研究室訪問をしてきました。(堀)

日付
2010年06月05日 22時34分
差出人
退会したユーザー
貴重な情報ありがとうございます。

> チヂレゴケ Ptychomitrium sinense は樹幹着生種
何かの間違いでしょうか?樹幹では見たことがありません。

> 「校庭のコケ」は古木先生…
ヒダゴケ P. fauriei への言及がないという点ですか?

> イワイトゴケの仲間
そんなに難しいとは思いません。既知の種数が増えれば自然に解決します。

> ケヘチマゴケに決定
「楕円形」は“楕円体”の意味ですね。若い無性芽がそうなんでしょうか。私は“楕円体ばかりがつく”のを採集したことがあります(配偶体も全く感じが違う)。秋山先生が「初めて見た!」と仰っていました。「日本でケヘチマゴケとして扱われているものは,Pohlia flexuosa とは別物かもしれない」という考え方もあります。普通にあるものは日本の図鑑類にぴったり一致しますが,時々変なものがあって,こちらは外国の図鑑の P. flexuosa の記載に近いようです。

> 一つでも基準を設けて、そこから動かさない
例え誤った基準でもですね。何時か気付くわけですから。コロコロその都度基準が変わっていては,何をやってるか分からなくなります。

> 「世界中から全ての標本を集めて…
図鑑を読み比べると,国によって記載が微妙に異なっています。それがまた面白いし参考にもなります。やはり自国の標本を一番多く見ているからでしょうか。

> タチゴケ
生殖器官なしでも何とかなりそうな気がします。「首をかけるか」と言われると困りますが(笑)。

> 雌器の周りを取り囲むように雄器がつく
これは観察したことがあります。

> 分子系統樹をやっても上手く分かれない…
携わっている人が多いと思われる高等植物についても,「まだまだかな」という印象です。ただ,目・科などの大分類群については非常に興味深いですが,“種”の判断についてはどうなんでしょうか。「DNA配列が違えば別種,同じなら同一種」としていいのかどうか。“黒人と白人は同一種”なんでしょうが,コケなら別種にしたいです。肉眼で同定できます。

> アオギヌゴケ科
まだ分類が完成していないと言われています。日本のものでも「小型種」などは何が何だか分かりません。

> 研究生活について
ご自分の適性をよく考えることが重要です。結論だけ言えば,コケの研究者になるのはお勧めできません。

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