丹後の送信済み

Hookeria!!

Re: オオトラノオゴケとキダチヒダゴケ

日付
2007年02月23日 11時35分
差出人
Hookeria!!
二次茎の立ち上がる柄の部分,確かに万能ではありません。しかし,“大勢”としては非常によい着目点ではないかと思います。T. subseriatum の方は柄の上部へ,上から“通常葉”がかなりの量降りてきていますが(つまり柄の上部にも通常葉が多少つく),T. plicatulum はそういう傾向は全くなく,一本の棒を取り付けたような感じです。

今回,実体顕微鏡で少し覗いてみました。枝葉の先の方の新鮮な葉を“濡らした”状態でです。次の通りですがこれは結構使えそうな気がします。
 T. subseriatum は葉の凹みが顕著で,葉先の葉縁も内側へ曲がる。
 T. plicatulum は,少なくとも葉先部は“平面”になり,わずかに外側へ反るような傾向も見られる。

標本にすると分かりにくくなりますが,湿った状態でははっきり違って見えますので,T. plicatulum を探して下さい。あまり大きな群落は作りません。流れにごく近い場所です。

T. subseriatum には色々の形があるように思いますが,実はまだ調べてなくてその実態はよく分かりません。とにかくすべての分類形質に“例外”(1,2割?)が出る,といういやらしい仲間です。1つの形質で押し通すことはできず,複数セットで判断することになります。ただ,今回の「葉先(小部分)が平面」というのは,多少有望視しています。

  丹後亜興

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