丹後の送信済み

あひる

Re: 新宿御苑吟行

日付
2008年07月03日 10時15分
差出人
あひる
ありがとうございます。

> 狂いたいからそばに置いてよ半夏生   家鴨

これ好きです。最近の収穫(私にとって)の一つです。
半夏生の妖しさがいい。家鴨さんは違うタイプと思いますが。
「そばに置いて‘よ’」に‘女心’を思い出しました。

> 木や花の説明を・・・
「説明」はうるさいだけ,「感じる」ものですね。「人」に対しても同じ(笑)。

ハンゲショウまで句にする俳句の人達は貴重です。
以下の 24句を拾っていました。
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半夏生葉を白く染め梅雨あがる     山口青邨
一心に片白草となつてゐし     後藤比奈夫
雨のなか片白草は白殖やす     青柳志解樹
雨の日は雨の明るさ半夏生     後藤比奈夫
花半夏水ほとばしることもなく     椎名書子
休め田の小流れ清し半夏生草     和田ミヨ
犬の舌伸びきり半夏生咲けり     東野昭子
蛇かくれ半夏生草匂ふ道     宮下翠舟
川すこし濁りて曲る半夏生     邊見京子
朝より降りみ降らずみ半夏生     千原叡子
毒草ときくも哀れや半夏生     高木晴子
白もまた炎ゆる色なり半夏生     石黒茂
半夏生など挿し心にくかりし     井尾望東
半夏生咲き照るでなく降るでなく     小井川和子
半夏生咲きけり梅雨もほゞなかば     高野素十
半夏生白あざやかに出そめたる     福井圭児
半夏生白を刷きゐてはききれず     桜井一尾
半夏生立ちのぼる気のありにけり     島谷征良
半夏生草咲かせ半信半疑かな     山田みづえ
片白の何をたくらむ半夏生草     松岡心実
片白の花のつぼみは垂れしまゝ     飴山實
片白草雨よぶ白を塗りかさね     加藤三七子
片白草花より白き葉を重ね     吉川照子
目だたざる花の咲きゐて半夏生     大久保橙青

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