丹後の送信済み

コホウオウゴケ

日付
2010年09月11日 07時26分
差出人
退会したユーザー
過去に送ったメールの一部を貼り付けます。自分で気付いたことは他人に教えたくなるものです(笑)。

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コホウオウゴケの場合,細胞の真ん中が凸型に膨れることもありますが,平面や凹型(断面で)が混じるのが特徴です。特に腹翼では顕著で,細胞の 4隅に小さなパピラができることが多く(断面で凹型),上から見て4点が薄明るく光って見えます。こんな種は他にありません。

また,この細胞のパピラの様子は葉縁の歯牙の出方(鋸歯)に反映されます。特に腹翼で明瞭なのですが,キャラボクゴケが鋸歯が規則正しく揃った山型なのに対し,コホウオウゴケの方は突起状で高さや間隔が不揃いになります。隣接する細胞間(境目)の部分もしばしば突出します。これが,最も分かりやすく確実なコホウオウゴケの特徴であるように思います。
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※ この差異が,野口先生の図にはっきり表現されています。
p. 97 の図 d 対 j

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