Re: オウクシノハゴケ?
- 日付
- 2008年12月19日 20時26分
- 差出人
- ハイゴケ屋
丹後さん
ちょっとバタバタしていて失礼しました.
> > capillifoliumとpercrassumは,DNA解析の結果ではどうも分けれないようです.
> 全く知識はありませんが,DNA解析で分離できなければ同一種なんでしょうか。
これは一概にはいえないようですが,「DNA解析で分離できなければ」というのにも,どうも
いろいろな程度があるようです.
>
> 変異が連続的でどちらともいえない中間形が出る種は高等植物でもよくあります。そんなときは普通「変種」(地理的な違いがあれば亜種)にするようですが,それは「進化(分化)の途中段階」という考え方もできます。あるいは,分化は確立しているが変異の幅があって,典型から離れた端の方で重なる・・・。
>
コケの場合,「中間形」の把握というのは難しいと,私は思っています.
コケの場合,形質が少ないので,形態的に「種」を把握するのが,まずは難しいです.
次に,形態形質(例えば葉の形など)が,特に這うコケでは,他の何かと連動して変わるという
ことが多いと思います.
ちょっとニュアンスが異なるのですが,コケの場合,むしろ,「生態型」として理解する方が
いいのではないかとは思います.
多くの方が,コケの「種」を,「こんな場所で,こんな感じで生育している」と理解なさっているように
思います.
> Pohlia での経験ですが,学者によって言ってることが違っています。「今は(or 私には)よくわからない」というのも同定の一種であるな思いました。
分類が確定していない分類群や,また,種の実体が不明なものに関しては,その通りです.
「コケがわかる」という作業の中には,「この仲間はまだわからない」ということを理解するという
ことも入ります,残念ですが.
取急ぎ.
どうぞ,よいお年をお迎え下さい.
ちょっとバタバタしていて失礼しました.
> > capillifoliumとpercrassumは,DNA解析の結果ではどうも分けれないようです.
> 全く知識はありませんが,DNA解析で分離できなければ同一種なんでしょうか。
これは一概にはいえないようですが,「DNA解析で分離できなければ」というのにも,どうも
いろいろな程度があるようです.
>
> 変異が連続的でどちらともいえない中間形が出る種は高等植物でもよくあります。そんなときは普通「変種」(地理的な違いがあれば亜種)にするようですが,それは「進化(分化)の途中段階」という考え方もできます。あるいは,分化は確立しているが変異の幅があって,典型から離れた端の方で重なる・・・。
>
コケの場合,「中間形」の把握というのは難しいと,私は思っています.
コケの場合,形質が少ないので,形態的に「種」を把握するのが,まずは難しいです.
次に,形態形質(例えば葉の形など)が,特に這うコケでは,他の何かと連動して変わるという
ことが多いと思います.
ちょっとニュアンスが異なるのですが,コケの場合,むしろ,「生態型」として理解する方が
いいのではないかとは思います.
多くの方が,コケの「種」を,「こんな場所で,こんな感じで生育している」と理解なさっているように
思います.
> Pohlia での経験ですが,学者によって言ってることが違っています。「今は(or 私には)よくわからない」というのも同定の一種であるな思いました。
分類が確定していない分類群や,また,種の実体が不明なものに関しては,その通りです.
「コケがわかる」という作業の中には,「この仲間はまだわからない」ということを理解するという
ことも入ります,残念ですが.
取急ぎ.
どうぞ,よいお年をお迎え下さい.
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