Re: さく柄のことで…
- 日付
- 2007年03月17日 22時33分
- 差出人
- モスピー
丹後さん、
> コケにも通導組織類似の構造・機能が存在すること，実は昨夜 『Bryophyte Ecology (J．Glime 2006)』 http://
お〜、さすがですね。私にはとうてい読めません。
うりさんは、さく歯などを熱心にご研究されているので、コメントを書いてくださるようにメッセージを送っていたのですが、学会で新潟におられ、時間的余裕もなかったとのお返事を今日いただきました。
その中で、興味深い部分がありましたので下に貼り付けます。
バイオディバーシティシリーズの内容は、まさにその通りです。
タチゴケ属の属するスギゴケ科は普通、�殃舛砲發箸討睥匹�発達した中心束が存在します。
�殃舛涼羶澗�はタチゴケ属にも確か、あったはずです（ちょっと今は出先で資料が無いためうろ覚えですが・・・）
中心束の大部分を占めるハイドロイドは、細胞壁が薄くて中身が空の、非常に脆い細胞です。水を輸送するのに特化しているのです。
Hookeriaさんの写真にあった�殃舛龍�洞はおそらく、ハイドロイド部が切片を作る時の衝撃で壊れてしまったか、成熟を通り越して（枯れてしまって）内部組織が崩壊してしまったためだと思います。
胞子ができてしまえば�櫃呂發�水分や栄養を必要としませんから、中心束はほとんど機能しておらず、崩壊していても不思議はありません。
丹後さんの仰っていた「若いときを見る必要がある」と言うのはまさにその通りでした。
> コケには根がない・維管束がないという先入観が強くありますが，生命体としての基本原理は皆共通，ということでしょうか。仮根を通じての水分の取り込み（他動的・消極的な）もあるんだそうです。
そうなのですね。維管束がないという枠から抜け出せずにいました。
とてもよい勉強になりました。ありがとうございます。
日出幸 啓子
> コケにも通導組織類似の構造・機能が存在すること，実は昨夜 『Bryophyte Ecology (J．Glime 2006)』 http://
お〜、さすがですね。私にはとうてい読めません。
うりさんは、さく歯などを熱心にご研究されているので、コメントを書いてくださるようにメッセージを送っていたのですが、学会で新潟におられ、時間的余裕もなかったとのお返事を今日いただきました。
その中で、興味深い部分がありましたので下に貼り付けます。
バイオディバーシティシリーズの内容は、まさにその通りです。
タチゴケ属の属するスギゴケ科は普通、�殃舛砲發箸討睥匹�発達した中心束が存在します。
�殃舛涼羶澗�はタチゴケ属にも確か、あったはずです（ちょっと今は出先で資料が無いためうろ覚えですが・・・）
中心束の大部分を占めるハイドロイドは、細胞壁が薄くて中身が空の、非常に脆い細胞です。水を輸送するのに特化しているのです。
Hookeriaさんの写真にあった�殃舛龍�洞はおそらく、ハイドロイド部が切片を作る時の衝撃で壊れてしまったか、成熟を通り越して（枯れてしまって）内部組織が崩壊してしまったためだと思います。
胞子ができてしまえば�櫃呂發�水分や栄養を必要としませんから、中心束はほとんど機能しておらず、崩壊していても不思議はありません。
丹後さんの仰っていた「若いときを見る必要がある」と言うのはまさにその通りでした。
> コケには根がない・維管束がないという先入観が強くありますが，生命体としての基本原理は皆共通，ということでしょうか。仮根を通じての水分の取り込み（他動的・消極的な）もあるんだそうです。
そうなのですね。維管束がないという枠から抜け出せずにいました。
とてもよい勉強になりました。ありがとうございます。
日出幸 啓子
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