丹後の受信箱

ハイゴケ屋

Re: ハットリイトヤナギゴケ?

日付
2008年04月10日 12時36分
差出人
ハイゴケ屋
丹後さん

 返事が遅くなりました.

 結論から言うと,名前はわかりません.
 私が気づいた特徴は,分枝が不規則,葉の形,葉が乾いた時に偏向する,葉身細胞の形とその先端が突出すること,毛葉は無く,偽毛葉はある.
 以上の特徴から,Leskeaceae近辺とはおもいますが,この辺のものだろうという可能性としては,下記の二つかと思います.
 1.Schwetschkeopsisに近い.ただし,日本産の2種に比べ,植物体サイズが極めて小さい,葉がよりまばら,葉身細胞がより短い,中肋の状態も異なる.それでも,S. robustulaに最も近いような気がします.近くの,もう少しは日当たりのいい岩上に,S. robustulaが生育してませんか?
 2.Heterocladium(Thuidiaceae)に近いかもしれない.ただし,私,この属はどういうものか,まだよくわかりません.

 取急ぎ,私の見立てはこんなところです.
 先日,みたことがあるようなことを連絡しましたが,それは
 Haplocladiumの1種で,全く,違ってました.

 面白いものを見させていただき,有難うございました.
 標本はどうしましょう?
 返送するようでしたら,その旨,連絡下さい.   
 取急ぎ.

> 西村 先生
>
> いつもお世話になります。
>
> 以前(07/11/27)日記に書いたものですが
> http://mixi.jp/view_diary.pl?id=636674961&owner_id=2651499
> 『日本蘚苔類学会会報』 Vol. 5 No. 8 (1991)の “神田啓史 : ハットリイトヤナギゴケ(新称)の新産地” を読んで自信がなくなりました。とても隠岐にあるような種とは思えません。
>
> それでは何なのか?全く見当がつきません。よろしければ標本をみていただけないでしょうか。
>
> 今回確認に行って大量にあることがわかりました。陰湿な渓岸の林内,林床の数多くの転石を一面に覆っています。その後,少量ですが遠く離れた別の沢でも見ました。

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