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丹後の日記

コモチフタマタゴケ Metzgeria temperata編集する
2008年10月06日21:14全体に公開
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(1) 葉状体は透けるように薄い単細胞層,(2) そこから急に中肋が突出してよく目立つ,これだけでフタマタゴケ科であることを特定できる。シンプルな科で気持ちがよい。そして,(3) 葉状体の先が次第に細くなり尖る,を確かめれば同定終了である(赤石山脈仙丈岳で採集しない限り)。

「縁に円盤状の無性芽を密生する」とあるが,縁にはまばらで先端部に固まっていた。表裏ともに花が咲いたように密生する。無性芽は1層の長楕円形の円盤である。幅は0.1mm強,長さは中央値で0.3mmくらい。風で隣の樹に吹き飛んで行きそうな気はする。

標高 600mの尾根筋のやや暗い林内,手で握れる太さの低木にぐるっと巻き付いていた。高さ 1.5mの位置だけにあって,その上や下には何もついていない。周辺の似たような木にも全く何もついていない。剥がしながら首を傾げてしまった。

この4年間で30回は通っている径(Trail)なのに,今まで気が付かなかった。隠岐には少ない種なんだと思う。


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 木犀の いづこか匂ふ 古都の秋     石塚友二
 木犀の 香や至福とも 哀しとも       清水萬里子
 あるときは 木犀の香を いとひけり    日野草城


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丹後

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