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丹後の日記

ヘチマゴケ 2 Pholia nutans編集する
2008年07月04日21:50全体に公開
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以前この種に触れた時は「ひょっとしたら」という程度の軽い気持ちであったが,今回は大丈夫そうな気がする。あまりありふれた種でもないようだが,隠岐にあっても不自然ではない。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=464562608&owner_id=2651499

依然として胞子体はないのだが,「葉身細胞が厚壁」に気付いたのが自信を持てた根拠である。野口先生の「MOSS FLORA」で Pohlia 全種を調べてみたら,「±thick-walled」は本種とオタルミスゴケ P. otaruensis の 2つだけで,他は皆「thin」又は「very thin」であった。本品は明瞭な「厚壁」である。

ネット上の画像を無断で拝借したが,惚れぼれするほどそっくりである。
(左)細胞 http://de.wikipedia.org/wiki/Bild:Pohlia_nutans_lamina.jpeg
(中)葉形 http://fd2001.sci.shizuoka.ac.jp/~fujisan/plant/pohlia_n01.htm
(右)外観 http://hosting.sleath.co.uk/bbs/accounts/mosses/Pohlia%20nutans_DMPT.pdf

他の点も記載とよく一致しているが,多少気に掛かるのが以下の 2点。ただし,変化が多そうなのでもっと採集してから判断したい。
 (1) 葉縁の反曲があまりはっきりしない。
 (2) 葉身細胞の幅が 7-10μでやや狭い。

P. otaruensis ではないのか?は微妙であるが,"Stems to 5mm long" を信用して否定しておく。今回採集したのものの茎の高さは,すべて 1cm以上と大きかった。無性芽も無い。


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 半夏生 咲きけり梅雨も ほゞなかば     高野素十
 半夏生 立ちのぼる気の ありにけり     島田征良
 白もまた 炎ゆる色なり 半夏生        石黒 茂

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