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丹後の日記

チャボホラゴケモドキ Calypogeia arguta編集する
2008年05月31日22:30全体に公開
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今,茎の先がいっせいに立ちあがって,先端に白緑の小さな球がついているように見える。粉のような無性芽である。目視ではこれが本種の一番よい特徴ではないだろうか。

このコケは普通種のようで今まで見知っていたが,オタルヤバネゴケ Cephalozia otaruensis と同一視して来たような気がする。沢山あるので軽く見ていたに違いない。人に対してもこういうこと(普通の人を軽視)をしてなければよいのだが。

いったん意識化できてしまえば,同属で紛らわしいものはないように思う。茎が背腹にやや扁平,葉の腹縁基部が明瞭に下延する(枝の先の方でより甚だしい)という特徴がある。油体は小さいのが 3,4個あるが小粒の集合で,トサホラゴケモドキ C. tosana のような明かなブドウ房状にはならない。

唯一気になるのは,葉身細胞の表面にベルカが全く見えないことである。今後の課題はベルカ捜しだが,無性芽が目立つ今が好機だ。


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 鳥籠の 中に鳥とぶ 青葉かな            渡辺白泉
 遠青葉 きらめいてゐる 倦怠(けだい)かな    鷲谷七菜子
 分け入つても 分け入つても 青い山        種田山頭火


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