エゾキヌタゴケ Homomallium connexum
1年前ヤマトキヌタゴケ H. japonico-adnatum との区別ができず保留にしておいたもの。未だ朔は未熟だが,本種のようである。中肋の様子が色々変化するのが面白い特徴(2叉して短い・かなり伸びて枝を出す・1本になって1/2を越える)。
平凡社図鑑の記載だけだと,初心者には確信が持てない。もっとも,2者を比べることができるなら話は別。細胞の形や大きさにも違いがあるようだ。「灯籠の上など」の言葉通り地蔵様の上に這っていた。
ナガスジススキゴケ Dicranella varia
“プロジェクトK1号”さんが「1度しか採集していない」 = 貴重種 ということになるので,念のためもう1つ標本を作った。水田の畦に延々とある。沢山あると有り難くなくなるものである。しかし,来年も見られるという保証はない。
ホソミツヤゴケ Entodon sullivantii
3度目の出会いだが,ひょろひょろと細長い胞子体の様子で野外でも見当が付いた。道路のアスファルト上にあるかと思えば,山奥の渓流内の石の上にあったりもする。
それにしても,ツヤゴケ属でただ1種とは情けない。しかし,焦る必要はないだろう。特に,同定作業を急ぐのはよくない(葉は丁寧に10枚は剥がすべし!)。分からないことを楽しめばよいわけだ。
D. varia はあるところにはあるんですね。確かに芦生の時は川縁にほぼこれしか延々となかったのを記憶しています。