検索フォーム

丹後の日記

自宅近辺のコケ編集する
2006年01月19日21:31全体に公開
3 view
 11月の下旬から今までほとんど山へ行っていない。異常な寒さが続き,天気も雨・風・雪・船の欠航でなかなか採集日和にならない。ストレスがたまって自宅の周辺を探し回った。結果,初めて知った種。
 ナガスジススキゴケ Dicranella varia  とにかく小さい。肉眼ではぼおーっとオレンジ色に見える。普通種なのか珍しいのかよく分らない。
 ホソウリゴケ Brachymenium exile  ギンゴケと混生しており姿もよく似ている。恐らく市街地のコケの中では一番ありふれた種。
 ヒメミノゴケ Macromitrium gymnostomum  色は赤褐色。林内の陽当りの良い大岩に貼り付く。帽に毛がない。
 コゴメゴケ Fabronia matsumurae  やっと見付けた(イチョウ樹幹)。犬歯状の大きな歯牙が特異。それにしても,ヒナノハイゴケ(Venturiella sinensis)は何故見付からないのだろうか?
 ヒメミノリゴケ Acrolejeunea pusilla  桜の樹皮上に薄く広がっていて剥がすのが大変。腹片が大きく明瞭な2歯がある。
 ヤマトヨウジョウゴケ Cololejeunea japonica  1つの茎上でも,腹片の形が色々変化するのが特徴。無性芽ができることが多い。クスノキ・サクラ・ウメ・クリの木,明るい緑色。
 それにしても,『校庭のコケ』(全国農村教育協会)は良い本だ。ヒメミノリゴケとヤマトヨウジョウゴケが,比較的容易に確信を持てたのはこの本のお陰。顕微鏡写真の威力は相当なものである。取り上げている種の選定も素晴しい。

コメント

  • プロジェクトK

    プロジェクトK2006年01月19日 22:01 削除
    「校庭のコケ」は良い本ですね.ナガスジススキゴケが普通種とはいいですね.私は京都の芦生で一度採集したきりです.確かに小さくてぼやーっとした感じに見えますね.
  • 退会したユーザー

    退会したユーザー2010年04月05日 10:38 削除
    ヒナノハイゴケは、たまに胞子体が無い事があります。そうした場合は野外で識別するのは少し厄介です。
  • 丹後

    丹後2010年04月05日 12:33 削除
    ヒナノハイゴケは無いだろうと思っています。もちろん「無い」という証明は出来ませんが。

    環境の問題です。ただ,同様にコゴメゴケも無いと思っていましたが,僅かに1ヶ所見つかりました。ヒナノハイゴケが山地にもよく出現する種なら可能性はあります。

丹後

close
  • 絵文字

利用規約および個人情報保護ページに同意のうえ投稿してください。

日記を書く

友人の最新日記

2006年01月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

日記の使用状況

0.8MB/2000.0MB