[mixi] トジクチゴケ　Weissia exerta

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丹後の日記

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トジクチゴケ　Weissia exerta編集する: 2008年01月18日22:09; 3 view

ツチノウエノタマゴケ W. crispa との違いが分からない。あまり話題にもならないところをみると，知っている人には何でもないことなのであろう。記載を読み比べてもはっきりしないとは困ったものだ。

検索表（平凡社）では，「蒴柄の長さが 0.1mm以下か， 0.5-1.2mmか」で分かれるが，本品は 0.2mmである（多分下の台は含めないのであろう）。論理的には，「よっていずれでもない。証明終り」である。

〔朔〕が「球形か，卵形～楕円形か」では，楕円形になる。「雌苞葉に深く沈生するか，出るか」は，意味の違いが明瞭ではないが，とても超出するとは言えない。

『MOSS FLORA』で両種の記載を比べてみたら，わずかな差ではあるが 13個の形質について違いがあった。形質によって，あっちになったりこっちになったりする。やはり「どちらでもない」と言いたくなる。

どうしようもないので，「0.45-0.50mm longか，0.7-0.8*0.5-0.6mmか」という，〔朔〕の大きさで決めることにした。本品は，0.95*0.6mmなので，W. exerta ということになる。

今回は 4度目の採集だが過去のものも皆同じような形態だった。W. crispa に出会うまで本当のことはお預けである。あまり面白くはない。

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　石崖に　木蔦（きづた）まつはる　寒さかな　　　　　　芥川龍之介
　田の中に　焚火の跡の　寒さかな　　　　　　　　　　　梅沢墨水
　北暗き　杉秀（ほ）の星よ　生（せい）さむし　　　　　　佐藤鬼房