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丹後の日記

ウニヤバネゴケ Cephaloziella spinicaulis編集する
2007年11月28日14:28全体に公開
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全身一面にトゲ(1,2細胞からなる)だらけで気味が悪い。すごいのがあるものだと「図」で知っていたコケである。ただルーペでは茎が丸味のある棒(高さ 1-2mm,径 0.1-0.2mm)に見えるだけで,現地では何だか分からなかった。

明るい渓畔の転石が緑色に色づいた部分があったので,たまたまルーペで覗いてみた結果である。小さな苔類の場合肉眼はほとんど役に立たないような気がする。無差別にとにかく掻き取り,必ずルーペで見るようにすればよいのだが,手間を省いてどうしても目で見て判断しようとする。本種も普通にあるものなのに,今まで気付かなかっただけかも知れない。気付くか気付かないかで運命が分かれる。

特徴が強すぎて同定上は何も言うことがない。「体の表面は,密生した棘の出ることによって,他種と容易に区別される。」と書いた文献があって非常にありがたかった。簡単なようでこの一語がなかなか出ないものだ。確かに検索表を見れば分かるのだが,「分かりさえすればよい」というものではない。それに他の科の心配もある。


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 芒より 暗く輝き 蘆の花           成瀬正俊
 ことのほか 日の弱まりし 芦の花      塩崎彩雲望
 芦の花 おのが光に 暮れゆけり      沢木欣一


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丹後

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