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丹後の日記

シシゴケ Brothera leana編集する
2007年10月12日13:56全体に公開
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きっとあるはずと探していたのだが,予想していたよりはるかに小さなものだった(高さ±6mm)。既に知っているか,あるいは大きな群生でもないと,これではちょっと気付きにくい。よく行く近くの神社の庭で,一面のクサゴケ Callicadium haldanianum の中に混じっていた(杉の腐木上)。今回は幸運にも立っていて気付いたのだが,コケの採集はやはりしゃがみ込まなければ駄目だ。

薄緑の埃のような密な塊があって,その中に黄色っぽい点々がかすかに見えた。その 1つ 1つの点がボール状に集まった無性芽だった。無性芽の目立つ今が採集の適期であろう。弱い光沢のある細い針状の葉が開出し,その上に黄緑色の見事なボールが乗っている。これだけで本種と特定できそうな気がする。似た感じのものにマユハケゴケ Campylopus fragilis があるが,これは高地性の稀産種。

ホソバオキナゴケ Leucobryum juniperoideum によく似ていると言われるが,生えている様子は全然そのようには見えなかった。葉の厚味も全く違う。


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 それとなく やがてたしかに 金木犀      小松倫子
 木犀や なにか足らざる 平穏に        塚本久子
 木犀の 香や年々の きのふけふ        西島麦南

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