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丹後の日記

ミジンコシノブゴケ Thuidium pygmaeum編集する
2007年10月05日22:53全体に公開
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とにかく恐るべき小ささである。岩の表面を睨んでいたら高さ 8mmほどの胞子体が目に入り,何かあるようだと気付いた。爪で掻き取るのだが,採集できているのかどうかもはっきりしない。帰って調べたら他のコケの屑の中から,胞子体付きのが何個か出てきた。チャボシノブゴケ T. sparsifolium も小さいが,採集が困難というほどではなかった。

茎から 2-3mmの枝を出して,それがもう 1回分枝する場合もある。茎葉と枝葉は同じような大きさで,せいぜい 0.3mmくらいの微小なものである。茎や枝にパピラが出ることが本種を一意に特徴付ける条件であるが,三角形の小さな突起なので注意が必要である。今回の採集品では,明瞭ではあるが密生という感じはしなかった。

葉身細胞の背面に 1-4個のパピラがあり,細胞の隅の方が小さく光る。これははっきりと分かり不安を感じさせない。ただし,新鮮な傷んでいない葉でないと見えなくなるようで,このことも要注意である。


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 草虱 女とあらば 侮(あなど)りぬ     角川照子
 草虱 スカート好きて かくも附く      山口波津女
 絶妙の 付き具合なり 草虱         土井田晩聖

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丹後

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