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丹後の日記

コハイヒモゴケ Meteorium buchananii ssp. helminthocladulum編集する
2007年04月25日16:21全体に公開
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陽当たりの良い尾根筋の岩に少量ついていた(標高 550m)。最初,フトリュウビゴケ Loeskeobryum cavifolium と思ったが,色が黒過ぎるし(頭の方だけ緑)場所も変なので念のためにと持ち帰った。 1週間放ってあったのだが,出してみたら長い中肋があって驚いた。

顕微鏡下では L. cavifolium とは全く別のものである。ハイヒモゴケ科はキヨスミイトゴケ Barbella flagellifera に次いでまだ 2つめだが,葉身細胞の真ん中に明瞭なパピラがあって分かりやすくてよい。

葉は強く覆瓦状につき,全体が丸い紐のようになる。葉は深く窪み上部は切形で,中央が急に突出する。この突出状の葉先が短いのでハイヒモゴケ M. subpolytrichum ではない。変種にサイコクサガリゴケ var. cuspidatum があるが,葉身細胞が大きく(25μm以上)翼部の細胞も±15μmあるので,それでもない。つまり,ssp. helmithocladulum 。

この岩にはシダの珍種(西日本では)ヒモカズラがついており,霧がかかりやすいとはいえガンガン陽の当たる断崖である。何とも頼もしいコケだ。


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 あたたかく たんぽぽの花 茎の上         長谷川素逝
 たんぽぽや いつも素顔の ままでいい       國島五月
 たんぽぽや オフィスガールの ランチの尻    樋口素秋

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