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丹後の日記

オオサナダゴケモドキ Plagiothecium euryphyllum編集する
2007年04月24日09:44全体に公開
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保育社の図鑑の,絵の影響が強過ぎたのだろう。”枝の先は葉が徐々に小さくなり,長く伸びて尖る”というイメージが固定していた。なお,大きさについてもあの絵は錯覚しやすい。×1.5以上に見える。

いつの間にか P. euryphyllum ならば,・白味のあるくすんだ緑色,・葉は薄くてペラペラ,・はっきり扁平で刺々しい,・重なって広がりペタンとした感じ,などと思い込んでいた。さらに,“高い場所ではサイズが小さくなり,広い面積の群生が多い”ようだ,という印象もある。ただ,きちんと観察してないので合っているかどうか分からない。

今回のは黄色味を帯びた明るい緑で,丸い紐状の枝が斜めに立ち上がっていたので,未知のものだ!と喜んで採集した。そして,本種の多形( very variable species )を知らされることになった。本当に葉は丸くついているようで,濡らしても開かず(そのままで変化しない)非相称の葉も見られなかった。一時変種とされていた var. brevirameum なのかも知れない。

ただ,枝の先は現在太くて鈍だが,これから成長して細長く伸びる可能性はある。色も褪せてくるかも知れない。また,付近には丸くなくて扁平に葉をつける集団も続いていた。

それにしても,検索表のキーである“下延部”の観察はどうやるのだろう。“最下端の細胞が三角形”と言われても非常に困る。そして,この長くて発音しにくい和名も何とかならないものか。


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 チューリップ 微塵の罪も 無く咲ける      本井 英
 チューリップ 原色はみな 孤独なる      中村正幸
 もう駄目と いふほど開く チューリップ     玉村潤子

コメント

  • ハイゴケ屋

    ハイゴケ屋2007年04月24日 11:27 削除
    「丸い紐状の枝が斜めに立ち上がって」というのは,新芽です.これから伸びます.

    「“下延部”の観察」は,茎を観察します.茎の上面についている葉を適当に落として,そのまま,カバーガラスをのせて,葉基部の両端がどのように茎上に下延するかを観察します.
  • 丹後

    丹後2007年04月24日 13:03 削除
    「新芽」ですか!

    ありがとうございます。時間を置いてまた行ってみようと思います。採集範囲が狭いので同じ場所へ何度でも行けます。

    > そのまま,カバーガラスをのせて,
    茎の方を見ればよいとは論文に書いてありましたが,どうすればよいのか気付きませんでした。これで,Plagiothecium が憂鬱でなくなります。

丹後

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