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丹後の日記

ヒトスジツボミゴケ(再) Jungermannia unispiris編集する
2007年03月30日23:18全体に公開
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前の日記に,『同定が合っている確率はほとんどゼロであるが(合っていれば事件!),』と書いていたものである。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=269041572&owner_id=2651499

同じ場所を再訪したら朔が成熟していて,弾糸はまぎれもない 1本螺旋であることが分かった。つまり同定は合っていたらしい。

「これは厄介なことになった,いずれ学者が確かめに来るに違いない」と思った。なにしろ,”T. Amakawa: Family Jungermanniaceae of Japan (1959)” では次のようになっている。

Type Loc. Mt. Ookue, Miyazaki Prefecture, Kyusyu.    Hab.  On wet rocks on mountains, 900m s. m. Miyazaki: Mt. Ookue, Apr. 1, 1953, Amak. 1134-type in herb. NICH.    Range:  Only the type locality.

ところが,「広島大学所蔵コケ標本データベース」に 9点の標本があって安心した。
 鳥取県日野郡江府町烏ヶ山  (5)
 大分県玖珠郡玖珠町深耶馬溪  (2)
 鹿児島県熊毛郡上屋久町 白谷雲水峡 《屋久島》  (1)
 琉球 八重山群島 西表島 大富−第一山小屋跡  (1)

いずれも 1996年以降の新しい標本ばかりである。鳥取県にあるのなら隠岐にあっても不思議はない。また, 2002年の『ヒコビア』に,"Taxonomical and phytogeographical notes on Jungermannia unispiris (Amakawa) Amakawa (N. Ohnishi, T. Yamaguchi, H. Deguchi)" という論文もあることが分かった。5ページもあるようだが何が書いてあるんだろう。楽しみである。


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 桃咲いて 風は素足で 歩きけり      平井照敏
 野に出れば 人皆やさし 桃の花      高野素十
 ふぶく緋桃 病後の髪は 固くあげ     古賀まり子


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