[mixi] ウチワチョウジゴケ　Buxbaumia aphylla

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丹後の日記

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ウチワチョウジゴケ　Buxbaumia aphylla編集する: 2007年03月02日23:19; 3 view

胞子体だけが土の上にツンツンと出ていた。何かの蔓が芽を出したものと思い一旦は無視したが，余りに小さいので双葉の形を見てみる気になったのが幸いした。熟して栗色になっていたら見付からなかったかも知れない。

見れば見るほど妙な形をした朔（楽器のマンドリン）である。この形に何か意味があるのだろうか。蒴柄（パピラが激しい）の根元を取り巻いている毛状のものは，葉の痕跡であるという。

本来亜高山のものであるが時に低地にも出るらしい。標高 150mの渓畔，車の通行量の多い道路際だった。ただ，トラノオゴケ Dolichomitra cymbifolia，フトリュウビゴケ Loeskeobryum cavifolium，ミヤマイクビゴケ Diphyscium foliosum，ナメハヤスジゴケ Rhabdoweisia crispata がそばにあって，空中湿度の高そうな場所である。

それにしても，調子に乗って採り過ぎてしまった。半数は残したというものの数えてみたら 25本あった。5，6個で十分なのに。

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　水はまだ　光返さず　猫柳　　　　　　　　後藤比奈夫
　遠き日の　土橋の朽ちて　猫柳　　　　　中島つぎの
　ミニスカート　誇りて歩む　猫柳　　　　　　内田阜久生

プロジェクトK2007年03月03日 00:00

低地に出てくるBuxbaumia aphylla はこの時期に胞子体形成していますね。
ただ、高地にでてくるのは夏に成熟します。
この繁殖特性の違いがどのような意味をもつのか興味があります。
温度だけではなく日照も影響してくるでしょうから、単に熱い寒いだけでの違いではないでしょう。
低地のものは主に西日本に多いようにも思います。
- コメント
丹後2007年03月03日 09:23

> 高地にでてくるのは夏に成熟します。
平凡社の図鑑の写真を見て，アレッ？と思ったのですが頭の中を通過していました。似た例が他にはないんでしょうか。時に高地に出る逆方向の場合も含めて。

本種は葉がないので素人考えではキノコと同じような生活が予想できます。同様の例がないかキノコの人に聞いてみたいものです。

> 低地のものは主に西日本に多いようにも思います。
なるほど。面白いです。