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丹後の日記

ヒメクサリゴケ Cololejeunea longifolia編集する
2007年01月23日22:51全体に公開
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葉が背中の方へ不揃いに立上がって何とも奇妙な形をしている。苔類らしくは見えたのだが,こんな形に記憶はないし奇形だろうと思って,帰るまではまじめに考えていなかった。

ヒメクサリゴケ属はまだ ヤマトヨウジョウゴケ C. japonica しか知らず,検索表にある透明細胞(hyaline papilla)なるものも見たことがない。しかし,「著しく背側に偏向する長い舌状の背片を持つ」ものは他に見付からず,この種に間違いなさそうである。

無性芽はほぼ 20個の細胞からなる円盤状で,高いマミラのある暗い 3個の異形細胞が含まれている。変った無性芽だが,似たものを持つ別の種もあるようだ。

ゴミのように小さなコケであるが,岩上を一面に覆って,白っぽく明るい黄緑色がよく目立っていた。特異な形態をしているので,野外でも(ルーペ)一目で分る。群落の表面が凸凹ガサガサで,何だろう?という感じ。

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 水仙に 冷えて日向の ありにけり      ながさく清江
 水仙の リリと真白し 身のほとり       橋本多佳子
 水仙の 匂ふは美(は)しき 疲れとも    なかおか昌太

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丹後

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