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丹後の日記

ミカヅキゼニゴケ Lunularia cruciata編集する
2007年01月09日18:19全体に公開
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地中海原産,苔類唯一の帰化種で,かつては大都市にしか見られなかったという。そういえば,保育社の図鑑にも載っていない。今では都市部を中心に全国に広がり,離島隠岐にもついに到達というわけだ。隠岐での広がり具合は不明だが,これは観光客の訪れる神社の境内にあった。何時,誰が運んで来たものか。

ゼニゴケに似ていて難しそうな感じだが,通常は半月形(Lunuraria,三日月)の“無性芽器”がついていて,これを見れば一発で同定できてしまう。有難いような,物足りないような・・・。

採集した群落は雄株のようで,台形状に盛上がり上面が円盤(縁付)になる“雄器托”が沢山ついていた。内部が紫褐色を帯びて,無性芽器よりもよく目立つ。


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 枯野いま わたしと雲と 陽のにほひ       つじ加代子
 枯野ゆく わがこころには 蒼(あお)き沼    木下夕爾
 人と逢ふ 胸の枯野を ひた隠し         小林康治


コメント

  • プロジェクトK

    プロジェクトK2007年01月09日 21:56 削除
    隠岐にも出現しましたか?
    えらいことですね。
    報告価値が高いと思いますので、是非。
  • 丹後

    丹後2007年01月10日 10:05 削除
    ニッチの競合する種があれば確かに問題ですね。片隅で細々と生きている程度ならいいのですが。葉状体類については無知なので,今後は気をつけて「見る」ことにします。

    「最近カニツリグサが見えなくなったなぁ〜」と思ったのですが,人里ではどうも帰化種のコバンソウに駆逐されたような感じです。ナヨクサフジやタカサゴユリなどもやたらと増えて,田園の風景がイメージとずれて来ました。記憶にある「原風景」の喪失です。

丹後

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