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丹後の日記

ヒラキバヤスデゴケ Frullania monocera編集する
2006年12月10日19:11全体に公開
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ヤスデゴケ属は日本産が 48種もあるというのに,やっと 3番目に見付けた種。シダレヤスデゴケ F. tamarisci ssp. obscura と,カラヤスデゴケ F. muscicola なら飽きるほどあるのだが・・・。もっとも,一地方に 48種もあるわけはなく,隠岐島ならせいぜい 5,6種類のものであろう。

この属には褐色系の色がつきやすいようだが,本種は澄んだきれいな緑色であった。“腹片口部の先端が長刺状に伸び出す”という著しい特徴があり,他の種と容易に区別ができる。腹葉の側縁にしばしば鋭い鋸歯が出ることもよい特徴である。

ただ,腹片のほとんどが尖った舌状に開いており(多分和名の根拠),ちゃんと袋状になったものを捜すのが大変だった。こういう状態が普通なのかどうかは,初めての採集なのではっきりしない。

なお,葉細胞は厚膜でトリゴンは大きいことになっているが,部分によって随分感じが違うので,全体を見渡すことが必要だ。とりわけ葉基部や腹葉で細胞壁の肥厚が顕著であった。細胞壁の中間部が膨らむのも面白い。凸凹が極端になってジグソーパズルのピースのように見える細胞もある。

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 冬苺 誰も気付かぬ 盛りかな      佐藤蓴子
 冬苺 ためらひがちに 日がさして    足立綾子
 冬苺 海一枚と なり光る         深見けん二


コメント

  • 早起き鳥

    早起き鳥2006年12月11日 23:41 削除
    こんばんは

    植物に詳しいですね。
  • 丹後

    丹後2006年12月12日 18:46 削除
    書き込みありがとうございます。

    遊びのようなものです。日記もごく限られた人にしか意味を持ちません。

丹後

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