薄く(和名そのまま)柔らかい,小型(長さ±2cm)の苔類。ゼニゴケ目ではなくてフタマタゴケ目である。以前から見知っていたものだが無性芽が付いていたので,名前が分かるかも知れないと思い持ち帰った。土の崖に小さな群落がポツポツとあったが,周辺が「うら枯れ」状態なので深いグリーンがよく目立つ。
中肋部(目立たない)の両側に黒いゴマ粒のようなものが点々と透けて見える。これがこの科の特徴で,共生する藍藻のコロニー(植民地)だそうである。特徴がはっきりしていてありがたい。よく知らないグループは,まず明瞭な特徴のある分かりやすいものから手をつけるに限る。
無性芽に 2型があって,1つは葉状体背面に固まって乗っているだけだが,もう一方はとっくり形の容器ができてその中に入っている。この「とっくり」は疣に長い角が出たような感じで(フラスコ),本種の著しい特徴である。
唯一の近縁種 シャクシゴケ Cavicularia densa との,無性芽(とっくり)が無いときの区別点。シャクシゴケはより大形(2倍)で不透明な緑色,翼部の切れこみは細かいギザギザ。本種の方は鋸歯には見えず,大きな円弧状で緩やかに波打つ感じ。平凡社の図鑑の図版と写真が分かりやすい。
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落葉降る 鳥だけ遊ぶ 山の奥 上野章子
町落葉 何か買はねば 淋しくて 岡本 眸
わがための 珈琲濃くす 夜の落葉 福永耕二
このような反論を考慮した研究というのは行われているのでしょうか。
相利共生(mutualism),
片利共生(commensalism),
片害共生(amensalism),
寄生(parasitism).
「本当に共生ですか?」というのは,“相利共生”か?という意味でしょうが,その為にはコケが得ている利益を明らかにする必要がありますね。
「たまたま穴の中に入り込んだ」(つまり上のどのタイプでもない)とはとても思えません。空っぽの穴が初めからあるわけはないでしょうし。すべての個体で,整然とコロニーが並んでいる様子は,それなりの意味があると思われます。ウスバゼニゴケが厭がっているようには見えません(笑)。
ネットで検索したら以下の論文が見つかりました。ちょっと古いですが・・・。カード決済で簡単にダウンロードできた記憶があります。
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色々研究はされていると思いますが,私は不案内です。
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