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丹後の日記

オオベニハイゴケ Hypnum sakuraii編集する
2006年11月11日14:36全体に公開
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人里にもやたらにあって,きれいに揃った羽状分枝,葉が緩く巻いてふわふわしているのがハイゴケ H. plumaeforme 。少し山寄りに多く,ずっと小さくて細長い葉がくるくる円のように巻き込むのがヒメハイゴケ H. oldhamii 。この 2つ以外はぐんと量が少なくなる。

オオベニハイゴケは,渓側の水の滲むような岩の斜面に現れる。水に濡れやすい場所が好みのようだ。主茎がスッーと長く伸びて,枝は“短く・不揃い・まばら”に出る傾向が顕著。葉は下にゆるくカーブするがあまり巻き込むようにはならない。茎・枝とも細く固く締まった感じで,全体が伸びやかでスマート。ハイゴケ・ヒメハイゴケとは明らかに印象が異なる。

胞子体を時折つけるので,“朔の尻が丸く膨らみ,蓋が鋭く尖る”ことを確かめれば確実。このような朔は,他にはヒメハイゴケがあるのみ。あるいは,“茎葉”の翼部に長い透明細胞 3つくらいが並ぶ,のを確認できればまず間違いない。

なお,オオベニの“紅”にはこだわらない方がよい。今まで 3個所で出会ったが赤味がかかっているのは無かった。

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 秋薔薇や 彩(いろ)を尽して 艶ならず     松根東洋城
 花びらの きりりと締る 秋の薔薇         吉田 文
 ひとを待つ 午後の秋ばら 襞(ひだ)深く    長尾康子


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