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丹後の日記

トガリゴケ Brotherella fauriei編集する
2006年10月23日21:16全体に公開
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今まで無造作にカガミゴケ B. henonii の標本を作っていたが,ちょっと分からなくなってきた。妙に変異の多い種だ。

今回小さなものを採ってきたので調べてみたら,はっきり カガミゴケとは違っていた。根拠は葉身細胞の長さで,カガミゴケが 125μm前後で 100μm以下のものは無いのに対し,こちらは約 75μmで 100μmを越えるものはほとんど無い。細胞の見た目も明らかに違う。カガミゴケは両端が細く尖って伸びやかであるのに,この種は両端が鈍形で丸く,ややうじ虫状にくねる。

トガリゴケ or ヒメカガミゴケ B. complanata ということになったが,どちらにしてよいかは分からない。図鑑の記載だけでは分かりようがない気もする。もっとも両種を採集して比較できれば何とかなるであろうが。

茎の幅(葉を含めて)が約 1mmと狭いこと,葉長が 1.5mmくらいあってやや大きいこと,先が細長くやや針状に尖がることから,トガリゴケとしておく。生態も含めてもっと観察が必要である。


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