検索フォーム

丹後の日記

ヨツバゴケ Tetraphis pellucida編集する
2006年10月11日11:49全体に公開
3 view
葉は透明感のある硬質で光沢を感じる。茎の上下で形・大きさが大きく異なっていて奇妙。下部はチョウチンゴケ類に似た感じの卵形の葉がまばらにつくが,上に行くにつれて長く伸びた披針形に変り雌苞葉と区別できなくなる(外見では)。細胞さえ長く伸びる!

下部の葉は中肋(畝の様に高い)で凹んで,両側が緩く背側にカーブしているが,上部の長い葉は中肋でキールしてぴたりと折畳まれる。大きい葉がぎっしり茎に接してつくので,茎頂が太くなり頭でっかち(紡錘形)の印象を与える。

朔が未成熟で“ヨツバ”に気が付かず,所属がなかなか分らなかった。葉身細胞に細かな明点が散らばっているので(何だろう?)センボンゴケ目をまず捜した。生え方にも特徴があって,固く根のからんだ小さな塊が単位で,一時はイヌマゴケ目を疑ったりした。

葉が 3列につく傾向があったり,茎頂にきれいなカップができて中に無性芽を作ったり,とにかく変ったコケである。


---------------------------------
 鰯雲 天にひろごり 萩咲けり        水原秋櫻子
 鰯雲 日かげは水の 音迅(はや)く    飯田龍太
 ティールーム 窓際が好き 鰯雲      浜本美重子


コメント

丹後

close
  • 絵文字

利用規約および個人情報保護ページに同意のうえ投稿してください。

日記を書く

友人の最新日記

<2006年10月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

日記の使用状況

0.8MB/2000.0MB