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丹後の日記

クマノゴケ Theriotia lorifolia編集する
2006年10月05日16:12全体に公開
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朔が無いととてもコケとは思えない。葉といってもほとんど中肋そのもので,しかも硬い。茎も極端に短かく,茎があるようには見えない。

前から目についていたものだが,単子葉類の芽生えか何かと思って放置していた。しかし 1年経ってもちっとも大きくなっていない。よく考えてみたら,こんな変なものがあるはずがない。コケのようだが「葉が多細胞なのはスギゴケ科ぐらいだし・・・」とモヤーット状態が続いていた。

クマノゴケ(熊野苔),以前から気になっていたがこういう形でお目にかかるとは思わなかった。同じような経験をする人がきっといるはずである。

長い間生きているが“所属”(コケ・羊歯・種子)の見当がつかなかった植物は,昨年のヒモカズラ(シダ類)と 2種だけである。なお,ヒモカズラは西日本で 5ヶ所目の産地。コケをやりだして今までと違う場所に頭を突っ込み,視線の方向も変になったお蔭で発見できた。

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 かかる日の まためぐり来て 野菊晴    富安風生
 野菊など 見ればいつもの 情あり     山口青邨
 野菊折る ふと美しき 肩の線        加藤知世子


コメント

  • プロジェクトK

    プロジェクトK2006年10月05日 16:59 削除
    コケをやりだして今までと違う場所に頭を突っ込み,視線の方向も変になったお蔭で発見できた

    >よくありますよね。
     何しろコケを見るには視線が草本より低いですからね。
     逆に花が咲いていても気づかなくなります。
  • 丹後

    丹後2006年10月05日 20:36 削除
    ヒモカズラのある所は切立った尾根の縦走路ですが,山の中の繁華街のような路です。学者も含め植物目的に限って,明治以来少なくとも1,000人以上(延べ)は歩いているでしょう。

    草も生えていない岩の頂上に興味を持つ人が,一人もいなかったことになります。実際,コケ以外何かがあるとは思えないような場所です。

    本種の西の方での産地は,奈良県(弥山,山上ヶ岳,稲村ヶ岳)・京都府青葉山・広島県比婆山・鳥取県三徳山といったところでしょうか。

丹後

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