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丹後の日記

イトハイゴケ Hypnum tristo-viride編集する
2006年09月30日15:13全体に公開
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ヒメハイゴケにしては小さ過ぎるような気がして持ち帰った。朔基部に丸味が感じられないことも,ヒメらしくない点の一つ。色や光沢も微妙に違う。

茎葉の基部は黄褐色で,翼部の(カガミゴケを思わせる)大形透明細胞(2-3個)は見事な眺めである。

ハイゴケ属全 19種中,茎に中心束が分化しないのはこれ 1種のみ。本種らしきものを採集しても,切片の検鏡は一番後にまわした方がよい。すぐに答が出てしまって観察がおろそかになりそうである。

なお,中央細胞の長さが80μm前後あったが,変異が著しいようなのでこだわらないことにする。

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 つゆ草の 澄む日よ虫の 鳴き細り    新井英子
 露草や 清貧といふ 負け惜しみ     芦澤芦水
 露草を 愛する人と 露の中        坪内稔典


コメント

  • ぽんた。

    ぽんた。2011年11月18日 20:15 削除
    平凡社図鑑を読むと、ヤマハイゴケにも中心束はなさそうです。
  • 丹後

    丹後2011年11月20日 11:55 削除
    確かにそのようになっています。京都府レッドデータブックにもそう書いてあります(木村全邦)。
     http://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/bio/db/moss0083.html

    ただ,「日本のハイゴケ属」(安藤久次,1995)には「日本産の種で中心束を欠いているのはイトハイゴケ(H. tristo-viride)だけである」となっています。どちらを信用するか???

丹後

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