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丹後の日記

我が家のコケ編集する
2010年01月29日19:33全体に公開
5 view
別にどうということもないのだが,暇に任せて自宅周辺(100m以内)のコケを挙げてみた。文字通り自分にとっては身近なコケ達である。ただし,海の見える小高い丘の一軒家,陽当たりがよく乾いていて,コケの好む環境ではない。周囲は基本的には畑で,道路と小さな墓地に接している。雑木や庭木が多く,今紅梅と藪椿が咲いている。

全29種,多少とも意味のありそうなものに○をつけた。後の注釈は隠岐島内での様子である。

○キャラボクゴケ Fissidens taxifolius,
 ヤノウエノアカゴケ Ceratodon purpureus,
○ナガバヒョウタンゴケ Leptophascum rhizophylla, チュウゴクネジクチゴケ Didymodon vinealis, ヘラハネジレゴケ Tortula muralis, ○ツチノウエノタマゴケ Weissia drispa, ツチノウエノコゴケ Weissia controversa,
○ケギボウシゴケ Grimmia pilifera, ホソバギボウシゴケ Schistidium strictum,エゾスナゴケ Racomitrium japonicum,
 ホソウリゴケ Brachymenium exile, ハリガネゴケ Bryum capillare, ギンゴケ Bryum argenteum, ○マエバラマゴケ Bryum mayebarae,
タチヒダゴケ Orthotrichum consobrinum,○コタチヒダゴケ Orthotrichum exiguum,
 コバノイトゴケ Haplohymenium pseudo-triste, ノミハニワゴケ Haplocladium angustifolium,ヤノネゴケ Bryhnia novae-angliae,○カヤゴケ Rhynchostegium, キヌゴケ Pylaisia brotheri,○ヨコスカイチイゴケ Vesicularia flaccida,
 ヤマトケビラゴケ Radula japonica, シダレヤスデゴケ Frullania tamarisci ssp. obscure, カラヤスデゴケ Frullania muscicola, ヒメミノリゴケ Acrolejeunea pusilla, ヤマトヨウジョウゴケ Cololejeunea japonica,
 ウスバゼニゴケ Blasia pusilla,
○ミカヅキゼニゴケ Lunularia curciata

キャラボクゴケ: 異常に多く「キャラボクゴケ屋敷」になっているが,土質の関係か?
ナガバヒョウタンゴケ: 他ではあまり見ない。帰化種という説がある。
ツチノウエノタマゴケ: これは同定が曖昧。近似種との差がよく分からない。
ケギボウシゴケ: 市街地では珍しい。こいつは頑として〔朔〕をつけない。雄かモテない雌。
マエバラマゴケ: 真紅の胞子体と大量の無性芽が特徴。ほとんど採集記録のない種だが,隠岐には広くある。
コタチヒダゴケ: 柿の木の樹幹,ここしか知らない。目に見えないくらい小さい。図鑑には「稀」となっている。
カヤゴケ: 家の土台(コンクリート)に生えていて驚いた。
ヨコスカイチイゴケ: そう多いものではない。「時に人里に出て来る」というクセがある。
ミカヅキゼニゴケ: 帰化種。未だ3ヶ所でしか見ていない。


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 はなみちて うす紅梅と なりにけり        暁台
 紅梅の かくまで蕊の あきらかに       行方克巳
 紅梅は かなしくも知る わが刻苦       山口青邨


コメント

  • プロジェクトK

    プロジェクトK2010年01月29日 20:54 削除
    こういうのが面白いですね。
    身近なコケは、普段も見ることができるので、じっと観察する対象としても面白いものです。
  • 丹後

    丹後2010年01月29日 21:56 削除
    今日,柿の木に広がるキヌゴケの林(胞子体林立)を,「見事なものだ,誰かに見せたい・・・」と縦横から眺めていました。何だか変なものが混じっているようなので,実体顕微鏡で確かめたらそれがコタチヒダゴケでした。今,新鮮な〔朔〕をつけています。
  • プロジェクトK

    プロジェクトK2010年01月29日 21:59 削除
    コタチヒダゴケは里周辺の樹幹が好きなようですね。
    私はこの種の名前を聞くと里地の景観を想像します。
  • 丹後

    丹後2010年01月29日 22:08 削除
    個々の種に自分の「感情」がまつわるようになりたいものです。
  • 退会したユーザー

    退会したユーザー2010年01月29日 22:29 削除
    キャラボクゴケ:東京では、都会でも場所によっては群生しています。
    ナガバヒョウタンゴケ:山の中ではほとんど見ませんが、人工的な場所ではたまにあります。
    ツチノウエノタマゴケ:トジクチゴケなど、似た種類がありますね・・・
    ケギボウシゴケ:東京でも都会では少ないです。
    カヤゴケ:これは確か、細胞の長さで区別するのでしょうか?
    ヤマトケビラゴケ: 東京だと山の近くまで行かないとありません。
    シダレヤスデゴケ:東京では見た事がありません。
    ウスバゼニゴケ:東京だと意外とありません。
  • 丹後

    丹後2010年01月30日 09:26 削除
    キャラボクゴケ: 沢山あるということで何故か安心しました。
    カヤゴケ: 仰るように細胞の長さが確実です。
    -------
    <葉先> カヤゴケは単純に漸尖して尖るのみ(鋭尖の感じはしない)だが,コカヤゴケは“細長く”伸び出して鋭く尖る(やや毛状に見え捩れる)。
    <細胞> カヤゴケは短く 95μm前後,110μm越えるものは少ない。コカヤゴケは 120μm以上のものがほとんど。150μmになるのも交じる。
    -------
    シダレヤスデゴケ: 東京にもきっとあるはずです。

丹後

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