蘚類については,WEB上に西村先生の分かり易い解説があり助かっている。
http://www.ous.ac.jp/garden/My%20HP/NishiPhotos/bryopsida18order040918.htm
そして苔類については,保育社の図鑑の原色プレートで大体用が足りていた。しかし,葉状体の苔を調べるようになって,「科」への検索表が欲しくなった。この仲間は絵を見ていても科が浮かんで来ない。もちろん勉強不足のせいであるが,世の中に「勉強不足・経験不足」の人は多い。初めは誰だってそうだし。
観察結果と記載がぴったりしないと,同定に自信が持てないものだ(当然ながら)。そういう場合は,ただ論理(検索表)に頼って判断するしかない。そんな時,分かっているつもりだったウロコゴケ目(茎葉体)でも,「そもそも科は大丈夫なのか?」と不安になることがある。
図鑑 “ The Liverworts of Britain & Ireland (A.J.E. Smith 1990) ” に苔類の「目」と「科」への検索表が載っていた。数回使ってみたが,「これは使える!」と思ったのでエクセルのシートに入力して,使い勝手をよくした。ただ,英国と日本では自生種に差があるので,100%うまく行くかどうかは分からない。
※ メールアドレスを教えていただけば,お送りします。
この本は,ツボミゴケ属 Jungermannia 等には「花被がついていない」場合の検索表もあって,二本立てになっている。結果(最終分岐)が,「A種,B種,C種」となったりして一意に決まらないこともあるが,そんなことは問題じゃない。初心者には大変有り難い。花被を見ない分,かえって他の特徴が浮き彫りになる意味もある。
そういえば,アメリカの図鑑で「胞子体がない」場合の検索表“も”つけているものがあった。全く頭が下がります。
---------------------------------
ひそやかに ひかりをとどめ 冬椿 前澤宏光
一度死ぬ ための生なり 寒椿 佐藤火峰
寒椿 朝の乙女等 かたまりて 沢木欣一
(首都大 堀)
送りました。何か気付いたら教えて下さい。
今のところ正常に作動しています。