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丹後の日記

コキジノオゴケ と ヒメソテツゴケ編集する
2006年04月21日00:37全体に公開
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 Cyathophorella hookeriana と C. kyusyuensis の違い,最初に採った標本は,葉舷,中肋ともに比較的明瞭で,迷わずに C. hookeriana と同定した。2例目の標本の時は無性芽が沢山ついていて目立ったためか,細かく調べもせず C. hookeriana と決めていた。

 今回採集したものは,殆ど葉舷が感じられず(多少の細胞の分化はある),中肋もほとんどないため C. kyusyuensis かも知れないという気になった。どうしても,C. hookeriana とは思えない。
 しかし,両方の特徴が(野口先生の Illustrated Moss Flora of Japan による)混じって現れている。

 そこで,2例目の標本をよく調べてみたら両者の中間のものだった。どう区別するか?悩みまくって,コミュニティ『このコケなに?』用に質問を作っていた。「果たしてこの 2つは別種なのでしょうか」という疑問も付け加えて。

 アップする前に念のためにと思って,Z. Iwatsuki New catalog of the mosses of Japan (2004) を見て驚いた。
 両種が,Cyathophorum hookerianum (コキジノオゴケ)として統合され1つになっていた!fide Kruijer(2002)。

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 菫越して 小さき風や 渡りけり    篠原温亭
 菫つめば ちひさき春の こゝろかな  加藤暁台
 菫の如き 女と云へば やや誇張    竹腰八柏

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丹後

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