[mixi] クチキハイゴケ

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丹後の日記

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クチキハイゴケ編集する: 2006年03月25日21:52; 3 view

ハイゴケ属のすぐれた解説を入手して数日，運良くクチキハイゴケ H. densirameum に出会った。和名の通り渓流の朽木の上に，ハイゴケ属に似合わず胞子体をずらりと立てて拡がっていた。
　派手に胞子体を付けるので見落しとは思えないが，結構採集例の少ない種のようである。

　コマノハイゴケ H. fauriei によく似ているらしく，図鑑の検索表では，茎葉の長さ・細胞の大きさ・朔の長さで区別することになっている。しかし，これだけでは何だか不安で確信が持てそうにない。要するに「大きさ」だけで，しかも境界値が接している。

　実は，蒴の蓋の尖り具合（種によって安定した形質）が，はっきり異なっているようである。コマノハイゴケは短く尖る（先端は鈍）が，クチキハイゴケは先端が丸くなり（やや平ら），中央部が低く乳頭状にふくらむ。
　最終的にはこれで判断したが，首を掛けるかと言われればやはり困る。

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　きぶし咲き　山に水音　還（かえ）り来る　　　　西山睦
　花きぶし　早瀬は岩に　堰（せ）かれつつ　　　永方裕子
　きぶし咲く　山にて何を　思へとや　　　　　　　福田蓼汀