Tenny(テニー)
 Tenny(テニー) は、特許第 3820553 、特許公報:特開 2002−268134、2005−031705、2006−139314 の特許概念に基づいたカメラを象徴する登録商標 ( 商標登録第4844379号 ) です。

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Tenny(テニー) Tenny(テニー)
【 正面図 】 【 背面図 】
35mm一眼レフ 35mm一眼レフ




【 縦正面図 】





Tenny(テニー) Tenny(テニー)
【 平面図 】 【 底面図 】
35mm一眼レフ 35mm一眼レフ






代を拓く創像装置 :Tenny(テニー)



Tenny(テニー)(テニー) は、 現在の645一眼レフが抱える 『 重い・大きい・扱いにくい 』 という課題を解決するために、 まったく新しい発想によって考案された、みっつの大きな特徴を持つ645フォーマットの デュアル・ファインダー・カメラ です。

Tenny(テニー) の第一の特徴は、 既存の645一眼レフの重量感からは想像できないほどに小型化された 『イズ』 です。
 その容積 (高さ、横幅、奥行きの単純積による) は現存する645AF一眼レフの 1/2 から 2/3 を占めるに過ぎず、 またディジタル・カメラへ適用した場合には35mmフルサイズ・カメラの容積に迫る小型化を可能とします。

Tenny(テニー) の第二の特徴は、 既存の645一眼レフのイメージを一新する、機動性と安定性を両立させる 『タイル』 です。
 手持ち撮影を前提として考案された扁平なボディは両掌による確実なホールディングを実現する一方で、カメラの持ち替えを必要としないマニュアル操作を可能とします。 この特徴により、今までの645一眼レフでは必須とされた電動・電源系を選択部品とすることで、撮影目的に応じて重量と容積の増加を抑えることができます。
 また、シャッター・ボタンの効果的な配置と相俟って、縦、横いずれのフレーミングにおいても常に安定したホールディングと優れた操作性を提供します。

Tenny(テニー) の第三にして最大の特徴は、 斬新なカメラ・デザインを実現する一方で操作性に優れた機能拡張を提供する 『ァインダー光学系』 です。
 パララックスのない 『一眼レフ』 と高性能小型レンズの 『レンジ・ファインダー』 を統合する 『デュアル・ファインダー』 をはじめ、 “見え” に優れる光学ファインダーに先進のディジタル技術を融合させる斬新なファインダー機能の実装を可能とします。
 既存の概念を覆す発明として特許登録 ( 特許第3820553号 : 被優先権主張特許出願日-2002.10.27 ) されたファインダー光学系の詳細はイラストによる解説をご覧ください。


Brownie から Tenny(テニー) へ 。 そして未来へ・・・

Tenny(テニー) という名前は 1900年から半世紀に渡ってロールフィルムの普及に貢献した Brownieブラウニー と呼ばれた一連のカメラ群からヒントを得て付けられました。

ラウニー 』 とはもともとはスコットランドの妖精の名前ですが、 ここで紹介する新しいカメラは 『 ブラウニー 』 と同じロールフィルムを使うことから、 当初、このカメラには日本の妖精の名前が検討されました。しかし、適当な名前が見つからなかったので、次に連想を広げて思いついたのが天使です。
 西洋の天使から日本の 天女 』(Tennyo) という発想が生まれ、 最後の一文字を消すだけで 『 テニー 』 という 『 ブラウニー 』 のお姉さんのような発音にもなることから、 最終的に Tenny(テニー) という名前が決まりました。 ロゴに羽衣のイメージを持たせたのも、そのような命名の経緯によるものです。

在の645一眼レフは内部構造に起因する「煩雑な操作」への対応策としてバッテリー駆動によるAE(自動露出制御機能)、 AW(自動巻上機能)、AF(自動合焦機能)を採用し、結果的にその容積と重量の増大を招いてきました。
 一方で、技術革新とともに急速に大型化する撮像素子は、近いうちに35mmフル・サイズを超えて、報道、出版のみならず、大型のディジタル・プリンターによる商用ポスターをはじめ、 印画紙に代わる素材への印刷技術とともに、絵画やフィルム写真では創造しえなかった新たな芸術分野さえも開こうとしています。
ールフィルムの揺籃期において 『 ブラウニー 』 が大きな役割を担ったように、 写真技術が大きな変革を遂げようとする現代において、Tenny(テニー)は 35mm一眼レフの操作性を実現する優れたデザインによって、フィルム映像の世界にとどまらず、 今後大きな発展が予想されるディジタル映像の世界においても大きな役割を果たしていくことが期待されます。

お、もともとはカメラの名前であった 『 ブラウニー 』 は、その後、日本では 『 ブローニー 』 と名前を変え、 ロールフィルムの代名詞となって活躍しています。


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